それでは今回は、接続法のII式の用法について説明しましょう。
II式の作り方は、前回やったからいいですね?過去基本形に、-e を付けて、できる限りウムラウトする、と。
(おおざっぱな言い方ですが、いいですよね?(笑))
え〜、まず、接続法第II式と言えば、仮定的条件文、英語で言う if を使った「もし〜だったら、〜なのに」といった言い方があります。
if に当たるのは、ドイツ語では、wenn を使います。
Wenn ich mehr Zeit hätte, führe ich nach Italien. もっと時間があれば、イタリアに行くのだが。 Wenn ich mehr Zeit gehabt hätte, hätte ich nach Italien fahren können. もっと時間があったら、イタリアに行けたのに。 |
wenn で始まる文は、従属文です。動詞が後に置かれます。
あの、英語をやった時に、if he were という言い方、しなかった?if he was だけだった?私の時は、どっちでもいい、って言われたんだけど・・?両方習った?
(・・(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)・・)
この he were の were は、ドイツ語の wäre ですよね。英語には、ウムラウトがないから、were って書くけど。
(・・・・・・)
また、主文の方も接続法II式を使いますが、würde プラス不定詞を使うこともできます。
Wenn ich mehr Zeit hätte, würde ich nach Italien fahren. |
むしろ、この形式の方が多く使われるでしょうね。一つには、規則動詞の接続法第II式は、直説法の過去と区別がつかないので、こうやって区別を付けている、って言うのと、もう一つには、würde を使うと、後は不定形にすればいいんですから、いちいち接続法の形にしなくていいんですよね。え〜と、動詞を過去形にして、それから e だ、ウムラウトだ、と考えなくてすむし(^^ゞ
(憶えなくてもすむし(^^ゞ)
条件文の、wenn で始まる文は、wenn を省略して動詞を文頭に持ってくることもできます。
Hätte ich mehr Zeit, würde ich nach Italien fahren. |
それから、接続法第II式を使って、非現実的な願望を表わす文を作ることができます。
Wenn ich doch mehr Zeit hätte! / Hätte ich doch mehr Zeit! もっと時間があったらなあ! |
でも、実際には時間がないんですよね(笑)
非現実的な願望を表わす文では、文中に、doch とか、nur とかいう語を入れるのがお約束となってます。心態詞、というんですけどね。まあ、日本語で言う、「〜よね」とか「〜だわ」みたいな言い方と似てると思って下さい。それから、最後に ! エクスクラメーションマークを付けて下さいね。
「まるで〜のように」という言い方も、接続法第II式を使います。
Er spricht tadellos Deutsch, als ob er ein Deutscher wäre. 彼はまるでドイツ人のように、完全にドイツ語を話す。 |
als ob と接続法第II式が組み合わされます。
それから、接続法第II式の使い方として、ある種の敬語のような、控え目な、外交的な表現があります。
Das wäre besser. その方がいいでしょう。 Könnten Sie mir bitte sagen, wie ich zum Bahnhof komme? 駅へどうやって行けばいいのか、教えていただけませんか。 |
以上で、接続法第II式についてはいいですか?
さあ、これでドイツ語の授業も終わりですね。一年間、お疲れ様でした(^^)
(お疲れ様でした〜(^^)//)