さて今回は、比較の言い方です。AはBよりも大きいとか小さいとか、同じくらいだとかいう、比較ですね。
ドイツ語でも、英語と同じように、形容詞に語尾をつけて、比較級、最高級を作ります。原則として、比較級では、er を、最高級では、st をつけます。
(最上級、とも言いますね)
原級 | 比較級 | 最高級 |
------ | ------er | ------st |
klein 小さい | kleiner | kleinst |
ものによっては、ウムラウトしたりするものもあります。
それから、不規則なものや、スペルがちょっと変わったりするものもあります。
原級 | 比較級 | 最高級 |
alt 年を取った | "alter | "altest |
gross 大きい | gr"osser | gr"osst |
hoch 高い | h"oher | h"ochst |
nah 近い | n"aher | n"achst |
gut 良い | besser | best |
viel 多い | mehr | meist |
この gut - besser - best なんてのは、英語で言う good - better - best とパラレルになってますよね。英語の t の発音が、ドイツ語では s になっていることも、よくありますし。
(Wasser(独) - water(英) なんかもそうですよね)
viel - mehr - meist なんて言うのは、much - more - most なんていうのを連想させますね。
では、これらを実際に使ってみることにしましょう。
まず、原級を使った、「AはBと同じくらいの・・だ」という言い方ですが、英語で as 〜 as となるところを、ドイツ語では、 so 〜 wie となります。
Hans ist so alt wie Peter. |
それから、比較級を使った、「AはBよりも・・だ」という言い方は、 比較級プラス als となります。英語で than となるところを、ドイツ語では als になるんですね。
Otto ist "alter als Hans. |
Otto ist der "alteste. Otto ist am "altesten. |
え〜と、der ---ste とか、am ---sten というように、e とか en とかついているのは、形容詞の格変化のためです・・形容詞の格変化、覚えてる?(^^;)
(・・・・・(汗))
der は、男性の1格ですから、格語尾は -e となります。am というのは・・何でしたっけ?
(・・・・・(^^?))
an dem のことでしたよね(;^^) dem の後に来る形容詞は、語尾が -en がつきますよね。
もっとも、いちいち理屈が面倒だったら、am ---sten 、あむ・・すてん、とかいうように覚えちゃった方が楽かも知れませんね(笑)
他のものとの比較ではなく、同一のものが異なった条件で比較されて「〜の時が最高だ」という時は、am --sten が使われます。
Der Fuji ist im Winter am sch"onsten. |
「富士山は冬がもっとも美しい」なんて時ですね。
副詞や形容詞の副詞的用法の時は、もっぱら am ---sten の形になります。
原級 | 比較級 | 最高級 |
------ | ------er | am ------sten |
gern 好んで | lieber | am liebsten |
また、付加語として、名詞の前に置かれた時は、冠詞の有無や名詞の性や格に従って、格変化します。
der "altere Mann |
赤で書かれた部分は、格語尾となります。
この der "altere Mann と der alte Mann を比べると、der alte Mann の方が実際問題年取っている、なんてことは納得できますか?
(・・・・・?)
つまり、der "altere Mann というのは、「比較的年を取った男」という意味になります。それに対して、der alte Mann は、絶対的に年を取っているわけですね(笑)
じゃ、この比較のところはいいですか・・。