第21週 動詞の三基本形(2)と過去人称変化



先週、動詞の三基本形について説明したわけですが、今日はまずその続きです。

え〜と、分離動詞の場合なんですが・・分離動詞、こないだやりましたよね?

(・・・・・)

え〜と〜(^^;)分離動詞の場合は、基になっている動詞が規則変化なのか、不規則変化なのか、によります。


 不定形 過去基本形  過去分詞 
 aufmachen  開ける  machte ... auf   aufgemacht 
 ankommen  到着する  kam ... an  angekommen


aufmachen という動詞の場合、machen が規則変化しますので、過去基本形は、machte ... auf となります。普通の、平序文では、分離動詞は、動詞の部分が頭から2番目の位置に来て人称変化して、前綴りは文末に置かれますので、machte ... auf と書きます。もちろん、従属文では、文末に aufmachte と続けて書くことになりますが。
ankommen の場合は、kommen が不規則変化しますので、それに準じて、kam ... an となります。

それから、過去分詞は、前綴りと動詞とで ge を挟んでやる形になります。aufgemacht 、angekommen と、まとめて書くことになります。これ、見慣れないとちょっと迷っちゃうかも知れませんね。

それから今度は、非分離動詞の場合です。
アクセントのない前綴りを持つ、非分離動詞は、過去分詞で ge がつきません。


 不定形 過去基本形  過去分詞 
 besuchen  訪問する  besuchte   besucht 
 verstehen  理解する  verstand  verstanden


besuchen という動詞は、suchen 「探す」が規則動詞ですので、過去形は besuchte となりますが、過去分詞には ge が付かないで、besucht となります。
一方、verstehen は、stehen 「立っている」が不規則変化、stehen - stand - gestanden となりますので、過去形が verstand 、過去分詞には ge が付かないで、verstanden となります。

また、過去分詞に ge の付かないものに、-ieren で終わっている動詞があります。


 不定形 過去基本形  過去分詞 
 studieren 研究する studierte   studiert 


以上で、大体、三基本形の作り方を説明したんですが、最後に、過去の人称変化をやっておきましょう。ドイツ語では、過去形でも、人称変化するんですよね。

(これは、予告してありましたよね(笑))

過去人称変化
 単数 複数
1人称 ich -----  wir -----en
2人称 du -----st  ihr -----t
3人称 er -----  sie -----en
 (Sie -----en)


え〜、現在人称変化とどこが違うのかと言うと、単数の1人称と3人称で、語尾が付かずに、同じ形になる、というところです。
こういうもの、他にあったの覚えていない?

(・・・・・・?)

話法の助動詞が、そうでしたよね。1人称と3人称が、同じ形になる、っていうの。

(実は、wissen の人称変化もそうです)

ま、それはともかく、具体例でやってみましょう。


  lernen  kommen 
 ich  lernte  kam 
 du  lerntest  kamst 
 er  lernte  kam 
 wir  lernten  kamen 
 ihr  lerntet  kamt 
 sie
 (Sie)
 lernten  kamen


ええと、複数の1人称と3人称ですが、規則変化動詞では、-----te というのが過去基本形ですので、e で終わっていますから、それに敢えて、en を付けずに n だけ付けてることになりますが、それはわかりますよね?
まあ、現在の人称変化をちゃんと覚えてたら、あまり苦労はいらないとは思いますが・・(^^;)

(・・・・・(^^;))

じゃ、以上で説明を終わります・・。