それでは今日は、動詞の三基本形についてやってみましょう。
要するに、過去形とか、過去分詞とかのことですが・・こういうものが出て来るようになると、いよいよドイツ語の授業も佳境に入って来ましたね!
(なんのこっちゃ・・(^^;))
え〜と、これまでは、出て来る文は、現在時称のものだけだと、暗黙のうちになっていたんですけど、これからは、過去の時称も出て来ます。
(もちろん、完了や未来も、出て来ます(^^))
で、ドイツ語でも、英語と同じように、過去形とか、過去分詞とかがあるんですけど、まずその作り方をやって行くことにしましょう。
ではまず、規則的な変化をする動詞から。弱変化動詞、という言い方もします。
規則変化動詞(弱変化動詞) | ||
不定形 | 過去基本形 | 過去分詞 |
-----(e)n | -----te | ge-----t |
lernen 学ぶ | lernte | gelernt |
machen する | machte | gemacht |
え〜と〜、英語では、規則動詞は過去形も過去分詞も ed をつけたわけですが、ドイツ語では、過去基本形は、語幹に te をつけます。つまり、現在の人称変化するときに、形が変わらない部分ですね。
┌────┐ │ │e │ │st │ lern- │t │ │en │ │t │ │en └────┘
過去分詞は、語幹を ge- と t で挟む格好になります。あ、ここでわざわざ過去「基本」形と言っているのは、ドイツ語では、過去形にも人称変化があるからです。
(・・・・・・(^^;))
規則変化は、どれか一つ覚えてしまって・・例えば、lernen - lernte - gelernt とか覚えてしまって、そうしたら、あとは machen になろうと、wohnen になろうと、応用が利きますよね?
それでは次に、不規則変化をする動詞を見ていきましょう。これは、大きく分けて2種類あります。
まずは、強変化動詞と呼ばれるものです。
不規則変化動詞(強変化動詞) | ||
不定形 | 過去基本形 | 過去分詞 |
-----en | ***** | ge*****en |
kommen 来る | kam | gekommen |
schreiben 書く | schrieb | geschrieben |
sprechen 話す | sprach | gesprochen |
gehen 行く | ging | gegangen |
強変化動詞は、過去基本形に te はつきません。過去分詞は、en で終わってます。 そして、母音も不定形と変わっている場合もありますし、そうでない場合もあります。それは、いろんなパターンがあります。不定形と過去分詞が同じもの、過去基本形と過去分詞が同じもの、全部違っているものもあります。 なんて言うかですね、英語で不規則変化したものは、大体ドイツ語でも不規則変化になる、と考えていいですね。ドイツ語の kommen は、英語の come ですし、come は came - come となりましたよね? この最後の、 gehen - ging - gegangen 「げーえん・ぎんぐ・げがんげん」なんて言うのは、ドイツ語以外ではお目にかかれないような音の並びですよね(笑)
(・・・・・(爆))
ところで、英語の go は、go - went - gone ですよね。went だけ、go とも gone とも似つかない形をしてますよね。これ・・英語の授業で習ったかな?英語では、go の過去形を無くしてしまった、ていう話?
(・・・・・??)
つまりですね、英語では、あるとき、go の過去形を失くしてしまったんですね。そんなもん、なくすなっ、て言いたいですけど(^^;)しかし、やはり、過去形がないと具合が悪いんで、今は古語になっている wend 「行く、転じる」という動詞、これはドイツ語の wenden 「向きを変える」に当たるんですか、その過去形から借りて来たんですね・・。
さて今度は、不規則動詞の混合変化と呼ばれるものを見てみましょう。
不規則変化動詞(混合変化動詞) | ||
不定形 | 過去基本形 | 過去分詞 |
-----en | *****te | ge*****t |
bringen 持って来る | brachte | gebracht |
denken 考える | dachte | gedacht |
nennen ・・と名付ける | nannte | genannt |
え〜と、これは、過去基本形は、te で終わっていて、過去分詞もge と t で挟まれているというように、枠組みは弱変化、規則動詞と一緒なんだけど、母音が変わってしまっているものなんですよね。
でも、これは簡単。ドイツ語の bringen は、もちろん、英語の bring と対応しているのだけど・・ bring の過去・過去分詞、なんて言ったか覚えている?
(・・ brought ?)
そうそう(^O^) bring - brought- brought ですよね。ドイツ語の denken は、考えると言う意味で、英語の think に当たるわけですが、think - thought - thought ですよね。要するに、このパターンの変化なわけです。
ま、もちろん、単純に不規則変化として覚えてくれていいんですが。
それでは、重要な動詞の三基本形を挙げておきます。これらは、無条件で覚えてもらっていいやつですね・・。
重要な動詞 | ||
不定形 | 過去基本形 | 過去分詞 |
sein ある、いる | war | gewesen |
haben 持っている | hatte | gehabt |
werden ・・になる | wurde | geworden |
じゃ、ここまでいいですか?これが、まず基本的な三基本形の作り方になります・・。