第7週 名詞の性と格変化



今日は、ドイツ語の名詞について、です。名詞、というのは、机とか椅子とか車とか自転車とか、ものの名前ですね、簡単に言えば。
ドイツ語では、名詞は、単語の頭を大文字で書きます。人の名前とかの固有名詞じゃなくても、最初は大文字です。慣れると、見やすいですよ(笑)

そして、ドイツ語の名詞で大事なのは、名詞にはがある、ということです。つまり、名詞には3種類あって、それぞれ、男性名詞・女性名詞・中性名詞と言います。


男性(m.)女性(f.)中性(n.)
定冠詞 der Mann 男性、夫 die Frau 女性、妻 das Kind 子供
不定冠詞 ein eine ein


定冠詞を付けると、「男の人」は der Mann、「女の人」は die Frau、「子供」は das Kind と言います。

(ダスキン?(笑))

(これこれ・・(^^;))

今、「男の人・夫」が男性、「女の人・妻」が女性、「子供」が中性、と言ったから、何となく納得しているかも知れませんが、このように、自然の性と一致する例ばかりとは限らず、例えば、机 Tisch は男性、鞄 Tasche は女性、本 Buch は中性です(笑)

(・・・・・・?)

で、こないだやった、人称代名詞の er、sie、es は、それぞれ、男性名詞のものは er で、女性名詞は sie、中性名詞は es で受けることが出来ます。つまり、Mann 男の人とかだけでなく、机 Tisch なんかも、er で受けることが出来るんですね。

今度は、名詞のということについて、説明します。
格というのは、その名詞が文の中で、どのように使われているか、という働きです。例えば、「お父さんが本を読んでいる」と言うときの「お父さんが」というのは、文の主語になりますよね。それから、「お父さんの車」とか、「お父さんに花束をプレゼントする」あるいは、「お父さんを駅まで迎えに行く」という目的語など、同じ「お父さん」でも、文の中での働きは、さまざまです。

で、ドイツ語では、名詞が「〜が(〜は)」という働きをするときを、1格といいます。「〜の」という、英語で言う of みたいな意味になるのが2格、「〜に」というのが3格、「〜を」というのが4格といいます。
それぞれ、冠詞、あるいは名詞の形が変わります。まず、定冠詞の場合です。


  m.  f.  n.
1格 der Mann die Frau das Kind
2格 des Manns der Frau des Kindes
3格 dem Mann der Frau dem Kind
4格 den Mann die Frau das Kind


男性と中性の2格では、名詞に -s あるいは -es という語尾がつきます。これは、名詞の性などと一緒に、辞書に書いてあります。
この定冠詞の格変化は、覚えて下さいね。であ・です・でむ・でん、でぃ・であ・であ・でぃ、だす・です・でむ・だす、呪文かなんかだと思って(^^;)

それから、不定冠詞の場合です。


  m.  f.  n.
1格 ein Mann eine Frau ein Kind
2格 eines Manns einer Frau eines Kindes
3格 einem Mann einer Frau einem Kind
4格 einen Mann eine Frau ein Kind


これも覚えてしまって下さいね。定冠詞のであ・です・でむ・でん、がわかっていたら、大体見当が付くでしょ?
これは、人称変化とともに、一学期でやるとても大切なことですから、試験には絶対に出ます・・。

(ひえ・・・)