今日は、ドイツ語の名詞について、です。名詞、というのは、机とか椅子とか車とか自転車とか、ものの名前ですね、簡単に言えば。
ドイツ語では、名詞は、単語の頭を大文字で書きます。人の名前とかの固有名詞じゃなくても、最初は大文字です。慣れると、見やすいですよ(笑)
そして、ドイツ語の名詞で大事なのは、名詞には性がある、ということです。つまり、名詞には3種類あって、それぞれ、男性名詞・女性名詞・中性名詞と言います。
男性(m.) | 女性(f.) | 中性(n.) | ||||
定冠詞 | der | Mann 男性、夫 | die | Frau 女性、妻 | das | Kind 子供 |
不定冠詞 | ein | eine | ein |
定冠詞を付けると、「男の人」は der Mann、「女の人」は die Frau、「子供」は das Kind と言います。
(ダスキン?(笑))
(これこれ・・(^^;))
今、「男の人・夫」が男性、「女の人・妻」が女性、「子供」が中性、と言ったから、何となく納得しているかも知れませんが、このように、自然の性と一致する例ばかりとは限らず、例えば、机 Tisch は男性、鞄 Tasche は女性、本 Buch は中性です(笑)
(・・・・・・?)
で、こないだやった、人称代名詞の er、sie、es は、それぞれ、男性名詞のものは er で、女性名詞は sie、中性名詞は es で受けることが出来ます。つまり、Mann 男の人とかだけでなく、机 Tisch なんかも、er で受けることが出来るんですね。
今度は、名詞の格ということについて、説明します。
格というのは、その名詞が文の中で、どのように使われているか、という働きです。例えば、「お父さんが本を読んでいる」と言うときの「お父さんが」というのは、文の主語になりますよね。それから、「お父さんの車」とか、「お父さんに花束をプレゼントする」あるいは、「お父さんを駅まで迎えに行く」という目的語など、同じ「お父さん」でも、文の中での働きは、さまざまです。
で、ドイツ語では、名詞が「〜が(〜は)」という働きをするときを、1格といいます。「〜の」という、英語で言う of みたいな意味になるのが2格、「〜に」というのが3格、「〜を」というのが4格といいます。
それぞれ、冠詞、あるいは名詞の形が変わります。まず、定冠詞の場合です。
m. | f. | n. | |
1格 | der Mann | die Frau | das Kind |
2格 | des Manns | der Frau | des Kindes |
3格 | dem Mann | der Frau | dem Kind |
4格 | den Mann | die Frau | das Kind |
男性と中性の2格では、名詞に -s あるいは -es という語尾がつきます。これは、名詞の性などと一緒に、辞書に書いてあります。
この定冠詞の格変化は、覚えて下さいね。であ・です・でむ・でん、でぃ・であ・であ・でぃ、だす・です・でむ・だす、呪文かなんかだと思って(^^;)
それから、不定冠詞の場合です。
m. | f. | n. | |
1格 | ein Mann | eine Frau | ein Kind |
2格 | eines Manns | einer Frau | eines Kindes |
3格 | einem Mann | einer Frau | einem Kind |
4格 | einen Mann | eine Frau | ein Kind |
これも覚えてしまって下さいね。定冠詞のであ・です・でむ・でん、がわかっていたら、大体見当が付くでしょ?
これは、人称変化とともに、一学期でやるとても大切なことですから、試験には絶対に出ます・・。
(ひえ・・・)