え〜と、前回は動詞の人称変化について簡単に説明しましたけれど、いいですか?ドイツ語の動詞は、主語によって、語尾が違う、ということでしたよね。
それで、ちょっと例外的なんですが、大事な言葉の人称変化です。
sein 〜である、存在する | haben 持っている | ||
ich bin | wir sind | ich habe | wir haben |
du bist | ihr seid | du hast | ihr habt |
er ist | sie sind | er hat | sie haben |
sein というのは、英語で言う be動詞です。これは、そのまま覚えてしまうしかないです。英語でも、be動詞は、I am とか you are とか he is とか、てんでんばらばらだったでしょ?
それから、haben は、もちろん have ですね。これは、du hast と、 er hat のところがちょっと不規則ですが、あとは、原則通りです。
sein や haben は、助動詞としても使われます。英語でも、完了形を作るときに、have を使ったり、受動態の時には be 動詞と過去分詞でしたよね。ドイツ語でも、完了なんかのときに haben、そしてドイツ語では、sein も完了の助動詞になります。
(ちょっと、いや大分、先の話です(^^;))
それから、不規則、ってほどでもありませんが、語幹が、つまり、不定形から en を取った形が、-t や -d で終わっている動詞は、人称変化のときに、st や t の時ですが、口調上の -e- を入れたりします。
arbeiten 働く | |
du | arbeitest |
er/ihr | arbeitet |
また、-s、 -ss、 -tz、 -z などでは、du の時に、sを書かなかったりします。
reisen 旅行する | |
du | reist |
その他、-eln で終わる動詞は、ich の時に、e が脱落して、 -le という格好になります。
handeln 行動する | |
ich | handle |
まあ、こういう場合もあるんだ、ってことを、頭の片隅に入れておいて下さい(笑)
え〜とそれから、ドイツ語の定動詞の位置について、簡単に説明します。定動詞、っていうのは、要するに人称変化した動詞のことです。(・・・・・・)
例えば、「彼は今日テニスをします」なんて文を作ろうと思ったとき。
Er spielt heute Tennis. |
なんてなりますね。動詞は2番目にあります。なんてことない文ですよね。
ところが、「動詞は2番目」ってことは、「動詞が2番目にあればいい」ってことで、あとはある程度入れ替えてもよい、ってことなんです。
Er | spielt | heute | Tennis. |
Heute | spielt | er | Tennis. |
ところで、日本では、動詞はどこにあるか、考えてみたことある?
(最後、と言ってくれる人がいると、講師は喜ぶ(笑))
日本語では、文末ですよね。
だから、「今日学校で友達と話した」でも、「学校で今日友達と話した」でも「友達と今日学校で話した」でも、動詞要素だけ文末に置いておけば、あとは入れ替えられますよね。それと、一緒です。
これは、あとになってちょっと響きますので、しっかり押さえといて下さいね。
それからここに、ドイツ語の主な疑問詞をあげておきます。
was 何が、何を wer 誰が wo どこに woher どこから wohin どこへ wann いつ warum 何故 |
疑問詞を使った疑問文は、
Was | spielst | du? |
のように、動詞が2番目の位置に来ます。また、「はい」か「いいえ」かで答える疑問文、ドイツ語では ja か nein で答えることになるんですけど、それは、動詞を文頭に持ってきて、
Spielst | du | Tennis? |
のようになります。これは英語とはちょっと違いますので、注意して下さいね・・。