ネットワーク管理

TCP/IPネットワークの管理

TCP/IPネットワークの管理 - NetView/6000

概要 NV/6000はTCP/IPネットワークを管理する。ManagerとAgentとの通信を行う。

SNMPのリクエスト
 get		managerがagentのMIB値を要求する
 get-next	managerがagentのつぎのMIB値を要求する
 set		managerがagentのMIB値をセットする
		ただし、すべてをセットできるわけではない。
		(どんな値がセットできるのか)
 trap

MIB

デバイスの物理的および論理的なリソースを記述する。

MIBはSNMPで使われる概念的なデータベース・モデルである。

MIBには標準MIBと拡張MIBとがある。標準MIBは、RFCと呼ばれるInternetの仕様書に正式に規定されている。拡張MIBはベンダーごとに特有の定義をするものである。

  MIB-I		標準 (Internet標準RFC1156)
 MIB-II	標準 (Internet標準RFC1158,RFC1213)
 拡張MIB	ベンダー定義
MIBはトリー構造を持つ.一つ一つの枝をnodeとよぶ。

MIB操作

イべントとトラップ

イベント

エージェントからmanagerへ定期的又は指定されたいき値によりおくられる通知  - しきい値  - ネットワーク・トポロジーの変化  - ICMPのエコーリクエストに対する正常稼働/異常の応答 イベントはイベントカードに表示される。

トラップ

異常時にagentからマネージャーへ上がる。 トラップには6種類ある.

NV/6000機能GUI
MAP Views
自動レイアウト
マップ・オブジェクトとステータス
	正常	緑
	異常	赤
	警告	黄
	不明	青
	など
イベントカードとリスト

AIX NetView/6000のコンポーネント
 trapd		トラップを受付ける
 netmon	ネットワークにポーリングを流しトポロジーを検知する。
 tralertd	トラップを(SNA NetViewの)アラートに変換する
 snmpd		SNMPエージェントプロセス(AIX 3.2の機能)
 snmpCollect	MIB値を収集する。
 xnm		表示。
 など
NetView/6000はHPのOpenViewのソースコードをIBMが買い取り、拡張・強化している。もともとDBはSybaseが標準であったが、OracleやInformixに対応させた。 オブジェクト指向の発展形であるAgentの考え方がSNMPではあたりまえになっている。そのいみで、NV/6000はObject指向の先進的アプリケーションと言ってよい。

略語一覧
SNMP : Simple Network Management Protocol
ICMP : Internet Control Message Protocol
MIB  : Management Information Base 
***

11/12/94
NV/6000追加
参考文献AIX SystemView NetView/6000概説書GC88-7880-00

AIX NetView/6000を一言でいうとなにか

NV/6000は、ネットワークに接続された多種多様かつマルチベンダーのデバイスを統合管理するツールです。 おもな管理機能として、構成管理、障害管理および性能管理があります。 TCP/IPネットワークばかりでなく、OSIやSNAネットワーク管理との連携管理も可能です。

AIX Netview/6000の特長
異種ネットワーク管理
分散管理
IP監視およびSNMP管理
複数プロトコルの監視と管理
使いやすいGUI
デバイスの動的発見
構成管理、障害管理、性能管理の実現
MIB管理ツール
APIの提供
導入・保守が容易
ホストとの接続
充実したオンライン・ヘルプ
業界標準への対応
Netview アソシエーション

異種(ヘテロジニアス)ネットワークの管理

AIX NV/6000は第一に、SNMP管理プロトコルによるTCP/IP接続機器の管理を行います。NV/6000はTCP/IPネットワークに接続されたさまざまなハードウエアを管理できます。Unix系ワークステーション、PC、ホストシステム、ブリッジ、ルーター、ハブ、その他一般的にIPアドレス可能な機器が主な管理対象です。 第二に、NV/6000はTCP/IP接続だけでなくSNAネットワークやPC-LAN上のサーバ^ーに接続された機器の管理も連携してできます。

分散管理

NV/6000は、SM/6000(システム監視モニター/6000)と連携することにより、ネットワークの管理を効果的に分散させることができます。 SM/6000のフィルター処理、しきい値分け、自動化などの機能を使ってNV/6000から遠隔システム管理を行えます。このような分散管理は大規模ネットワーク構築における管理の高度化、効率化に効果的です。

IP監視およびSNMP管理

NV/6000の基本はTCP/IPネットワークの管理プロトコルであるSNMPを用いてIPアドレス可能な機器の管理をすることです。

複数プロトコルの監視と管理

NV/6000管理はTCP/IPネットワークの管理だけではなく、マルチプロトコルのネットワーク管理もおこないます。NV/6000のトポロジー・マネージャーがマルチプロトコル・トポロジーの記憶と表示をサポートします。

使いやすいGUI
動的なトポロジー・マップ
階層的なネットワーク・トポロジーの表示
サブマップの編集機能
ネットワーク状況のカラー表示
ネットワークイベントの表示
MIBブラウザー

デバイスの動的発見

構成管理、障害管理、性能管理の実現
構成管理
ネットワークの構成を常に最新のものに管理しておくことがネットワーク管理の基本です。NV/6000はネットワーク上に存在する機器とネットワーク・トポロジーを常に監視し、ネットワーク構成のデータベースを維持管理します。

障害管理
ネットワークの問題点を検出し、プロトコル・テストを実行して接続性をテストします。

性能管理
ネットワーク・パフォーマンスを監視し、ネットワーク統計を調べたり、報告書を作成したりします。性能データのしきい値をセットして適切な管理レベルを設定することができます。


MIB管理ツール

APIの提供
NV/6000は下記のAPIを提供し、アプリケーション開発をサポートします。
  エンドユーザー・インタフェースAPI
  XMP API
  SNMP API
  イベント・フィルター処理API
  プロセス管理API
  ネットワークのロギング、トレースAPI

導入・保守が容易
SMITにより簡単に導入ができます。

ホストとの接続
SNA マネージャーにより、SNA系のコミュニケーションシステムに関する管理が可能です。

充実したオンライン・ヘルプ

業界標準への対応

Netview アソシエーション

original : 5/20/94
Last update : January 19, 1997
copyright Eiji Takeuchi, 1995,1996,1997
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