- 前日、カメラがこわれ出直しした。夜は馬場の湖の畔で幕営し、朝、林道ゲートまで車で移動した。
- 林道ゲートから林道終点まで、取水口の見回り人に車に乗せてもらった。取水口への分岐まで一緒に歩く間に、茶畑裏の家屋は20年前まで人が住んでいたとか、30年前までこの道にはトロッコが広河原まで通っていたとか教えてくれた。
- 広河原で水を補給し4リットルにした。とても冷たく、手がかじかんだ。広河原の徒渉は、石伝いに約5cmの深さだった。石は滑りやすかった。広河原からの登りの紅葉はきれいだった。
- 山ノ神を過ぎて、1330m付近まで登ったときに片方の手袋を落としていることに気付いた。山ノ神まで戻って探したが、見つけることはできなかった。代わりに軍手が落ちていたので使うことにした。
- 桧横手山付近は、こけが多かった。桧横手山から15分くらいに水場標識があり、左手に踏み跡が下っていた。しかし、水の気配は感じられなかった。手が冷たくなってきたので、手袋をつけた。
- 布引山手前のガレ場のふちからは、上河内岳と聖岳が見えた。
- 布引山山頂でテントを張った。雪はほとんどなかった。富士山が正面に見えた。西側は立ち枯れの木が多く、夕日が当たってきれいだった。赤石岳などの南アルプスの高峰が見えた。テントは2張りだった。
- 翌朝のテント内の気温は-1℃だった。暗いうちから出発した。
- 笊ヶ岳の山頂には3人組のテントが一張りあった。南アルプスの高峰など360°の展望だった。遠く、甲府盆地の向こうに奥秩父の山々も見えた。
- 布引山に戻りテントを回収し、急坂を一気に下った。途中でひざが少し痛くなった。広河原の手前で前日落とした手袋を見つけた。広河原に着いた時、水はまだ1リットル残っていた。