- この冬初めての寒気のため、新幹線や特急が遅れ、丹後由良駅に着いたのは予定より1本遅い列車になってしまった。歩き始めたときは雪はやんでいたが、登山口に着くまでの間に再び降り始めた。登山口からの登山道には誰も登った跡は無かった。3合目に着く頃には、雪が本降りになってきたため、レインウェアとスパッツを付けた。
- 6合目付近までは杉の植林が多かった。雪がやみ少し晴れてきた。林床が雪に覆われた杉植林も、日が差してくるときれいだった。やがて杉の植林は終わり雑木林になった。
- 稜線に出たところは、ちょうど東峰と西峰の鞍部だった。灌木の間に若狭湾が見えた。標識には、左側が東峰で舞鶴湾の展望があり、右側が西峰で天橋立の展望があると記載されていた。ガイドブックで確認すると東峰の方が展望が良さそうなので、先に東峰に行ってみることにした。
- わずかの登りで東峰に着いた。山頂の回りだけ木が無く、360度の展望だった。積雪は10cmくらいだった。時折、日が差した。足元に由良川が、由良川をはさんだ山の向こうには舞鶴湾がのぞいていた。更に遠くの山々は雪雲の中で見えなかった。風が冷たかった。
- 鞍部に戻り西峰に向かった。途中は少し太めの木が有り、雰囲気が良かった。天候は次第に悪くなり、再び本降りの雪になってきた。途中少し上り下りが有り、思ったよりも時間がかかって西峰に着いた。北側の木が切り開かれていたが、吹き付ける雪で展望は無かった。
- 鞍部まで戻り、往路を雪を蹴散らしながら軽快に下った。ふもとに下りてきた頃、ようやく雪がやみ晴れてきた。駅の近くまで来た時、ちょうど列車が通ったので由良ガ岳をバックに列車の写真を撮った。