- 下泉駅で前日に予約したタクシーに乗り込んだ。運転手は予約が無ければイノシシ狩に行くつもりだったと言っていた。下泉にはタクシーは1台だけなので予約しなかったらタクシーには乗れないところだった。
- 二つ有る大札山登山口のうちの山頂に近い方でタクシーを下車した。大札山からは、蕎麦粒山,黒法師岳,沢口山などが見えた。富士山や聖岳も見えるはずだったが曇っていて見えなかった。
- 大札山からいったん下り、林道を山犬の段に向かって歩いた。山犬の段には水が無いと聞いていたが、1.5km手前にタクシーの運転手が言ったとおり水がホースからジャージャーと流れていた。運転手の話ではめったに枯れないとの事だった。
- 山犬の段の避難小屋の宿泊者は9人だった。一緒に飲まないか誘われ、酒盛りになった。深南部の話で盛り上がった。千頭山の会の榎田氏に明日はバラ谷の頭(バラ谷山)にプレートを取り付けに行くので一緒に行かないかと誘われた。高塚山に行くつもりだったが、良い機会なので一緒にバラ谷の頭に行くことにした。
- 翌日は霧雨だった。千頭山の会の人たちの車に便乗しバラ谷山の登山口まで行った。
- 登山口から最初の5分は樹林帯だったが、すぐに背丈を超える笹藪になった。頻繁に木にスプレーで目印を付けながら登った。笹藪を通っているうちに方向感覚が無くなってしまった。
- 目的地の最南の2000m峰とバラ谷山にそれぞれ「本邦最南の2000m峰」と「バラ谷の頭」の表示を取り付けた。気温が2度でみぞれも降って展望も無かったため、早々に引き上げることにした。登りで頻繁に印を付けていたにもかかわらず下りでは少し迷いそうになった。
- 小屋に戻り、あいさつをして千頭山の会の人たちと別れた。この夜は避難小屋にたった1人になってしまった。
- 翌朝、起きてみると快晴。一面の雲海だった。雲海から登る朝日を見た。快晴のため気分良く出発した。
- 板取山からは、大無間山,前黒法師岳,南アルプス南部の高峰が見えた。天水は一番展望が良く、富士山,山伏,大無間山,聖岳,光岳,黒法師岳などが見えた。南アルプスの高峰はいずれも雪で白くなっていた。
- 静かな道を寸又峡まで下った。この日は寸又峡に出るまで誰にも会わなかった。