- 笹ヶ峰には車がたくさん駐車してあった。ブナの森を歩き始めた。周辺は、すでにツタのたぐいを中心に紅葉が始まっていた。登るにつれて次第に木々の黄葉はあざやかになってきた。黒沢池との分岐を過ぎると黄葉はちょうど見頃になった。高谷池まで行き幕営した。テントは約40張りで混雑していた。到着後、付近を散策した。高谷池から天狗ノ庭にかけても紅葉がきれいだった。
- 散策を終え、小屋で買ったワインを飲みながらベンチに腰掛けて夕食を食べた。夜は7時にラジオを消して寝てしまった。
- 二日目、暗いうちに高谷池を出発した。曇り空だった。火打山への登りではナナカマドの紅葉がきれいだった。
- 火打山を過ぎると登山者は誰もいなくなった。最初は草の道で足に心地よかった。影火打は細長い山頂で、どこが最高点か分かりにくかった。影火打を過ぎると急な下りになった。焼山の噴煙が少し見えた。鞍部付近は紅葉がきれいだった。
- 鞍部から焼山へは急な登りだった。上の方では草地になった。風が冷たかった。三角点の少し先に焼山山頂が有った。三角点より少し高かった。岩陰で風を避けながら休んだ。
- 焼山からの下り始めは火口の縁を歩く岩の多い道だった。鎖場の先は間違いやすい所で、最初はまっすぐ稜線を進んでしまったが、鞍部から左へ曲がるのが正しかった。
- しばらく荒れた感じの岩の多い場所や草地を通った後、樹林帯に入った。泊岩を通り、しばらく歩くと見晴らしの良い富士見峠に着いた。付近は紅葉の見頃だった。
- 富士見峠からは刈り払いされたばかりの道だった。黄葉がきれいだった。マイヅルソウの青い実が有った。水場を過ぎてからは沢を何度も渡った。地獄谷は岩伝いに対岸に渡った。裏金山谷は広い沢だった。
- 上り下りの多い道で、なかなか標高が下がらなかった。時々ロープも有った。金山谷を過ぎたあたりではブナ森の平坦な道がしばらく続いた。最後に急坂を下り、小沢を渡ってしばらく進むと杉野沢橋に出た。
- 結局、火打山を過ぎてから杉野沢橋に下山するまで誰にも会わなかった。杉野沢橋にたまたまいた人に運転手だけ乗せてもらい、回送されて来た車に乗り込んで充実した一日が終わった。