- Saas Fee のホテルをチェックアウトする時に、ご主人が親切に、この日宿泊の Hohsaas の小屋の予約をしてくれた。Saas Grund のゴンドラ乗り場に着くと、ちょうど昼休みでゴンドラの休止時間だった。昼食をとってからゴンドラに乗ることにした。
- Hohsaas の小屋は2食付き50フラン(約3600円)だった。食堂の端に3段ベットがあった。約35人の宿泊者だった。外の岩場にはテントが5張程あった。夕食はサラダから始まるフルコースで満足した。
- 翌朝は4時に起床した。出発時、荷物を置いておきたい旨を伝えると、かごに入れて棚の上に置くよう言われた。外は薄暗いが懐中電灯は不要な程度だった。
- 氷河のふちに着き、アイゼンとロープを着けた。少し急な坂を登り終わると、トレースはやや登りながら氷河を横断していた。小さいクレバスがあった。氷河を渡り終わり、急な登りになった。やがてクレバス帯に入った。クレバスの中を通り、稜線に出たところで180度近く方向転換した。稜線の登りになった。
- 最初、雲の中だった頂上は、西峰との鞍部に近づく頃はすっかり晴れ上がった。登っていく人が点々と見えた。頂上直下の最後の登りはやや氷結した急坂だった。先行者何人かとすれ違った。
- 山頂には30人くらい登山者がいた。丸い山頂だった。あまり端に行かないよう注意しながら展望を楽しんだ。イタリア方面に湖が見えた。他の人が全員下りて我々二人だけになるまで休んだ。
- 下りでは、最初、Weissmieshutte から登ってきたと思われる2パーティ、次に朝一番のゴンドラで来たと思われる登山者15人くらいとすれ違った。
- Hohsaas の小屋で急いでパッキングしてゴンドラに向かった。小屋の横に腰掛けていた人が「ハイ!」と声をかけてくれた。多分、ワイスミースに登った人だろうと思った。日本語にすれば「お疲れさん」くらいの意味だと思った。「ハイ!」と笑顔を返した。