- 山本小屋に不要な荷物を置き、クロスカントリースキーを履いて出発した。快晴だった。風が少しあり、フリースだけでは寒かったので途中でウインドブレーカを着た。少し硬めの雪でスキーでは歩きにくかった。王ヶ頭までのわずかの登りでは風が冷たく、来た事を少し後悔したほどだった。スキーを履いたままだと登りにくかったので途中からかついで登った。
- 王ヶ頭のホテルの前で若者二人がそり遊びをしていた。ホテルで働いているらしく、「今日は120人の宿泊だ」と言っていた。
- 王ヶ頭からは王ヶ鼻へ向かった。鞍部までは車道沿いの下りだった。雪が少しやわらかくなり、ようやく滑りにも慣れて快適になってきた。登り返して台地の端まで進み、少し狭いアップダウンを越えると王ヶ鼻に着いた。北アルプスがよく見えた。帰りの王ヶ頭からの下りは追い風にもなって快適だった。
- 二日目も快晴だった。小屋のロビーからきれいな日の出が見えた。朝食後、スキーを履いて出発した。小屋の東側の霧氷がきれいだったので寄り道をしてみた。青空をバックにきれいな写真が撮れた。霧氷のところから美しの塔へ戻る時ちょうど向かい風になった。ウインドブレーカから出ている目の周辺だけ寒さで痛くなった。蒙古の人々が一重まぶたとの事をあらためて納得してしまった。美しの塔の風下に入って休み、でようやくほっとした。
- 塩くれ場からは茶臼山を目指した。雪は硬く、でこぼこでスキーでは歩きにくかった。牧場終点の柵が有るところからは急になるのでスキーをデポした。最後は時々膝の上までもぐりながら、つぼ足で登った。茶臼山山頂は西側がカラマツで風がさえぎられ快適だった。カラマツの上には北アルプスが見えた。
- 茶臼山から帰る頃には風もだいぶおさまり快適になった。山本小屋まで戻っても少し時間に余裕があったので先の牛伏山まで行って写真を撮ってから小屋に戻った。二日間でクロカンスキーヤーは3人と会っただけで、残りはすべてスノーシューを楽しむ人だった。
- 山本小屋から下諏訪駅までの送迎車で、うっかり車内に携帯を忘れてしまった(後日、郵送してもらった)。諏訪で知人に会い、コーヒーを飲みながら山の話をしてから帰った。