- 駒ヶ池でバスを下りたときは霧雨だった。少し車道を歩いた後、標識に導かれて山道に入った。スキー場横の桧植林の登りだった。ジグザグの遊歩道とまっすぐの登山道が有った。少し降りがひどくなったのでレインウェアを着た。15分程で雨は上がったのでレインウェアを脱いだ。
- アカマツが多くなると林道に出た。林道終点には車が14台駐車してあった。観光客が二人いて「気をつけて」と声をかけられた。登山道は幅広でゆるい勾配だった。あたかも森林鉄道の跡のようだった。途中に「篭ヶ沢の岩窟」への分岐が有ったので行ってみた。岩窟は雨はしのげそうだったが蚊が多そうだった。
- タカウチ場からはカラマツが多くなった。サルオガセがぶら下がっていた。池山小屋手前の水場は、たっぷりと水が出ていた。小屋の宿泊は8人だった。
- 2日目、天気予報では昼前からくずれるとのことだったので予定より1時間ほど早く出発した。ところが5時半にはもう雨が降り出した。マセナギで薙の上に出ると携帯がつながったので天気予報を確認した。翌日は晴れの予報だったのでこのまま進むことにした。雨は強くなったり弱くなったりした。
- 大地獄では桟道やスチール製の階段がたくさんあった。迷尾根付近はシラビソの森だった。ヨナ沢を過ぎると次々と登山者が下りてきた。少し手がかじかんできたのでウールの手袋を付けた。
- 空木平は霧に覆われていた。ニッコウキスゲなどの高山植物が咲いていた。沢には水がたくさん流れていた。避難小屋には停滞を決め込んだ登山者など7-8名が休んでいた。
- 駒峰ヒュッテまでは沢沿いの岩のごろごろした所が多かった。雪渓が少し残っていた。駒峰ヒュッテのテラスはちょうど風下側だったので一休みしていたら「カラキダケはどちらですか」と単独行に道を聞かれた。あきれながら「あっちに進むと15分くらいだ」と答えた。風が強いのでシャツをもう一枚着た。
- 空木岳では先程の単独行が写真を撮っていた。単独行が下っていった後、意を決して風雨の中、稜線を南へ向かった。