- 前夜、旭川空港から登山口までレンタカーで移動した。愛別から岩尾内湖経由の裏道を通ったら、約1時間の間、一台の車ともすれ違わなかった。逆に道脇から鹿が飛び出してきて、危うく衝突しそうになりびっくりした。登山口のキャンプ場に着いたときには鹿が数頭いた。車のライトに照らされて逃げていった。車の横にテントを張って宿泊した。
- 翌朝、テントの中は6度まで下がり、寒かった。曇り空だった。最初、氷のトンネル方面の閉鎖された道を間違えて歩いてしまい、気がついて5分ほどで引返した。キャンプ場からすぐに尾根に取り付くのが正しい道だった。登り始めはとても急で、滑って転げ落ちないよう注意した。標高500mを過ぎるとダケカンバが少し黄葉していた。
- ダケカンバの急坂を登って行くと氷のトンネルからの道(廃道)と合流した。この付近からしばらく岩場が多くなった。小潅木の紅葉がきれいだった。
- 標高1000m付近からハイマツが出てきた。雪の付いた大雪山方面の山が見えた。やがて前衛峰に着いた。ウェンシリ岳山頂が間近に見えた。ウェンシリ岳への最後の登りはダケカンバの潅木におおわれていた。山頂からは東側の展望が開け、オホーツク海が見えた。
- 時間に余裕があったので隣りのポロナイポ岳へ行ってみることにした。山頂直下の分岐からポロナイポ岳方面への切り開きを入ると、笹におおわれたところが多くなった。見た目より時間がかかった。特にポロナイポ岳への最後の登りは笹が逆向きに生えていて苦労した。ポロナイポ岳山頂の展望は良かった。山頂周辺では潅木が紅葉してきれいだった。
- 往路を分岐まで戻った。分岐に戻ったときはガスが出てきた。分岐から北尾根へ向かった。展望の良い稜線が続いていた。ところどころ紅葉がきれいだった。特に下川分岐からの下り始めはきれいだった。下川分岐から1024m峰へ向かうと、登山道は少し草深くなり今までより通る人が少ない様子だった。
- 1024m峰の直下を巻くと中央登山口へ向かう尾根に入った。樹林におおわれていた。ところどころに登り返しが有った。途中の小ピークでは巻道が通行止めになり迂回路がピーク上を通っていた。ロープが付けられていた。中央登山口から舗装された林道を下って出発点のキャンプ場へ戻った。この日は他の登山者とは会わなかった。