- 登山口には他に車が4台駐車してあった。登山届を記載して出発した。
- ミズナラの森を登って行った。林床は笹におおわれていた。道脇には石仏が次々現れた。標高530m付近で尾根はいったん平坦になった後、再び登りになった。ダケカンバの混ざる急坂で日差しが尾根の陰に隠れそうになるくらいだった。
- 勾配が緩くなると、やがて一の森に着いた。展望台が左手に有ったので行ってみた。岩場の上のからは十勝平野が見えた。展望台周辺はウルシの紅葉が始っていた。
- 一の森から先には石仏は無かった。蛙岩を過ぎて二の森付近まで登るとダケカンバの葉が少し黄色味を帯びてきた。針葉樹も少し混ざるようなった。二の森の少し先には不動岩が有った。稜線を離れ、大きな岩の基部を巻き、三の森を過ぎると急登になった。急坂を登り切ると大岩の上に出た。山頂が見えた。大岩の十勝平野側は断崖絶壁になっていた。
- 大岩から稜線を進み、山頂直下まで来ると梯子が有った。最初の長い梯子を登ったところでストックをデポした。梯子は長い梯子3本、短い梯子1本の合計4本だった。
- 山頂は岩峰になっていた。ポールが5-6本刺さっていて鎖が付けられていた。朝は天気が良かったが、この時間になると雲が多くなってきていた。十勝の平野は見えたが、日高山脈は雲の中だった。山頂は狭いので山頂直下の岩棚で一休みした。
- 二人組が登って来たのを機会に下山を開始した。三の森の手前には二つの岩に挟まれた母の胎内と呼ばれる穴が有った。穴の大きさはしゃがみながら通る事ができる程度だった。
- 一の森まで下ると中学生の男の子と母親の親子連れがいた。ちょうど下山して行くところだった。少し休んでから出発すると急坂のところで親子に追いついた。子供に「何でこの岩の上にはたくさん石が積んであるんですか」と聞かれたが、うまく答える事ができなかった。
- 登山口で登山届に下山時間を記入してから小屋で着替えをした。この日、山中で会った登山者は10人ほどだった。
- 空港に戻る車の中から剣山を見たら山頂部は雲の中に隠れていた。