- 燕岳から槍ヶ岳への表銀座縦走の予定を悪天候のため燕岳の往復に変更した。今回は3人グループだった。登山口の中房温泉に着いたときは本降りの雨で雷も鳴っていた。軒下で準備体操をして歩き始めた。
- 登山道には水が流れていた。大勢の下山者とすれ違った。「上は雷がすごい」と教えてくれた。登るにつれて花崗岩が多くなって行った。次第に雷鳴は遠くなり、合戦小屋に着く頃にはやんでいた。雨脚は相変わらず強かった。合戦小屋の軒下で休憩した。
- 鎖場付近ですれ違った単独行者が「あと15分」と教えてくれた。同行のAさんが「小屋のオーナーだ」と教えてくれた。お花畑の横を登り、無人のテント場を過ぎると稜線に出た。居合わせた大学ワンゲル部員が「雷鳥がいる」と稜線直下を指さして教えてくれた。
- わずかに登ると燕山荘に着いた。宿泊手続き時にも用紙が濡れてしまった。渡してくれたタオルで服を拭き、乾燥室にレインウェアと靴を置いた。部屋に案内されザックを棚に置いてようやく落ち着いた。喫茶室でストーブに当たりながらケーキセットをいただいた。
- この日の宿泊は約50人で、他にテント泊を取りやめた素泊まりの学生約10人がいた。雨量が多く中房温泉への県道も安全のため10時半から通行止めになったとの事だった。
- 翌朝は、雨がやんで霧になっていた。宿泊者が次々と出発していった。3人でどうするか検討し出発を遅らせている間に県道の通行止めも解除になった。荷物を置いて燕岳を往復してから下山することにした。
- 霧の中、花崗岩の間を縫うように山頂へ向かった。途中にはミヤマコゴメグサと名残のコマクサが咲いていた。霧に覆われた山頂では記念撮影をしただけで戻る事にした。戻るに従い霧が晴れ、谷と向かいの稜線が見えて来た。往復する間、誰にも会わなかった。
- 合戦小屋への下りでは、途中ですっかり霧が晴れたのでレインウェアを脱いだ。正面に有明山、遠くには富士山が見えた。合戦小屋では名物のスイカを食べた。
- 富士見ベンチでは暑くなりTシャツ一枚になった。最後に急な坂を下ると中房温泉に着いた。温泉に入り二日間の汗を流した。
- 雨と霧、雷鳥の北アルプスを堪能した山行だった。
