- 東日原からの山道は、奥にある人家のための照明があった。最後の人家を過ぎると植林帯の登りになった。石灰岩採石場の金網が出てきたところから尾根の登りになり雑木林になった。アオバトが遠くで鳴いていた。
- 標高1200m付近は山の斜面のトラバースだった。休んでいると虫が多くやってきた。更に進むと小鞍部になり西側に雲取山が見えた。ブナなどの緑があざやかになった。ハルゼミがたくさん鳴いていた。小屋に着くまでに5人ほど登山者とすれ違った。
- 一杯水避難小屋は、11年前と同様、黒光りする板の間で清潔な感じがした。7人組の大学ワンゲル部と一緒だった。水場の水はチョロチョロと流れているだけで、くむのに時間がかかった。夕食前に三ツドッケを回ってきた。ツツジの花が地面に落ちていた。一週間前に来れば、ちょうど見頃だったかも知れない。夕食には下からかついできたワイン、フォアグラ、鶏のスープなど、ごちそうを食べた。
- 3時に起床した学生たちにつられて4時前に起床した。明け方の森では鳥が盛んに鳴いていた。
- 簡単に朝食を済ませ、縦走路を酉谷山に向け出発した。時折植林が混ざるものの、ブナなどの美しい森が随所にあった。途中のハナト岩からは雲取山から鷹ノ巣山へかけてのながめが良かった。
- 酉谷山東の肩に荷物を置いて酉谷山山頂を往復した。途中の北斜面ではツツジが満開だった。山頂は南側の木が刈られていて日原方面の展望が良かった。
- 酉谷山東の肩のすぐ下にある避難小屋で休んだ。新しい清潔な小屋だった。小屋脇の水場は、水がじゃぶじゃぶと流れていた。
- 避難小屋からの下りの谷は広くて明るい感じがした。ハルゼミが鳴いていた。標高差300mほど下ると谷に水が流れ出した。水流脇の緑を眺めながら林道へと下った。林道に出るまでに登山者5人ほどとすれ違った。
- 東日原のバス停は雲取山方面から下りてきた人で混んでいた。バスは2台に増発されていた。