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1999年2月27-28日
- 茅野駅からのバスは、乗降のたびに、いったんバスの外に出なければならないほど混んでいた。
- 黒百合平で、風で飛ばされないようしながらテントを設営した。スコップで雪のブロックを30-40cm位積んだ。テントは全部で15張りだった。時間があったので中山を往復した。中山峠からの登りが少し凍結していた。
- テントで休んでいると隣のテントの二人組が天狗岳から戻ってきた。まつげが凍って白くなっていた。
- 翌朝のテントの中は-12.5℃だった。小屋の前の温度計は-19.5℃になっていた。快晴だった。
- アイゼンをつけ出発した。樹林帯を抜けるとかなりの強風だった。目出帽を持参しなかったのは失敗と思った。半分も行かないうちに同行の水田さんに「顔が真っ白になっている。凍傷になる。」と言われ、顔を覆って携帯カイロで暖をとった。途中でサングラスを風でとばされた。「何でこんなつらい事を」と久々に感じた。
- 山頂に着いた。5分くらい風をさえぎって暖をとった。ようやく顔が暖まり周囲の写真を撮った。
- 西天狗はあきらめ早々に引き返した。樹林帯に入り、やっと余裕が出た。テント場は風がなかった。
- ほおが凍傷で少し黒くなったので、翌々日に医者に診てもらった。「もうかさぶたになっている。かさぶたがとれたあと直射日光に当たるとあとが残る。」と注意された。
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2002年1月26-27日
- 曇り空の中、稲子湯を7人パーティで出発した。途中のしらびそ小屋で、コーヒーを飲んだ。
- 本沢温泉への分岐を過ぎると、トレースは、はっきりしなくなった。先頭を代わりながら歩いた。中山峠の直下は急で雪庇になっていた。通った経験のある伊久間さんが先頭になって雪庇をラッセルして通過した。
- 黒百合ヒュッテの宿泊者は約25人だった。天気は荒れ模様との予報だった。
- 翌朝は吹雪だった。新雪が30cm、気温は-2℃だった。アイゼン、目出帽、オーバー手袋を着けて出発した。
- 中山峠まではトレースがあったが、中山峠を過ぎるとすぐにラッセルしている先頭集団に追いついてしまった。迷っている様子だった。伊久間さんが先頭になり、ラッセルして先頭集団の横を直登した。
- 山頂は吹雪だった。展望もなかった。記念撮影をしただけで早々に撤退した。
- 中山峠からの下りでは、昨日つけたトレースも新雪でほとんど消ていた。深いところで積雪は腰まであった。
- しらびそ小屋でラーメンを食べて休憩した。しらびそ小屋からはしっかりしたトレースがあった。
- 稲子湯では、出発前に車の上に積もった30cmの雪をかき落とさなければならなかった。