- 蔵田へのバスは途中で保育園児二人が降りてしまうと乗客一人になった。運転手に高根山は「おたかねさん」と呼ばれていると教えてもらった。
- 蔵田でバスを降り、宇嶺(うとうげ)の滝に向かった。しばらく車道を進み標識から約5分歩道を下ると滝の見晴台に着いた。落差70mの滝だった。しぶきが見晴台でも少しかかった。滝壺への道は崩れて通行止めになっていた。
- 蔵田集落まで戻り集落外れの「鼻崎の大スギ」で一休みした。大スギの前にはベンチが有った。高さ27.5m、根回り14.5mの大きな杉だった。杉の上の斜面は茶畑になっていた。日差しが強かったのでサングラスと帽子を付けた。
- 「鼻崎の大スギ」からはコンクリート舗装された車道の登りになった。茶畑が終わると植林になった。林業作業中のチェーンソーの音がした。
- 車道の終点が高根白山神社だった。周囲には太い杉の木が多かった。水場が有った。トイレが有った。便座が電気で暖められていた。
- 白山神社からは木の段の多い山道になった。周囲は杉の植林だった。NTTの無線中継所を過ぎると山頂に着いた。日が差して暖かだった。南側の展望が良く、海が見えた。
- 山頂からの下りはヒメシャラの少し混ざる自然林になった。少し紅葉していた。やがて植林になった。小ピークを越え、更に少し登り返した標高約690m地点に二俣への分岐が有った。標識に導かれて尾根の道を二俣へ向かった。
- 最初は緩い下りだった。自然林に時々植林が混ざった。イノシシを3頭ほど見かけた。アンテナを過ぎると急な下りになった。標識が見当たらなくなり、送電鉄塔に出たところで道が分からなくなった。最後に標識を見たところまで引き返す事にした。引き返す途中で3匹の子連れのイノシシ親子を見た。最後の標識周辺で正しい道を探したが、良く分からなかった。結局、元の稜線分岐まで登り返した。
- 稜線分岐からわずかであずまやが有った。ススキ越しに北側の展望が得られた。更に下ると茶畑が有り北側の眺めが良かった。西向吊橋まで東海自然歩道で良く整備されていた。吊橋を渡って車道に下りたところにトイレが有ったので小休止した。
- 西向吊橋からは舗装された車道を伊久美の二俣集落まで下った。二俣集落の御堂沢バス停ではちょうど前のバスが出たばかりだった。次のバスまでは1時間以上有った。トイレ前のベンチに座って待つ間に、体がすっかり冷え切ってしまった。
- 結局この日、山中では登山者に会わなかった。