- 雨の中、レインウェアを着て土樽駅を出発した。車道から林道に曲がると、すぐに積雪70-80cmほどの雪道になった。トレースがしっかり付いていた。
- 尾根の取り付き点には赤テープの印が有った。ワカンを付けていると、同じ電車から降りた10人ほどのパーティがやって来た。どうやら同じ山に登るらしかった。
- 尾根はところどころ地面が出ていてヤブになっていた。標高700m付近まで登ると雪が続くようなった。雨はいつしか雪に変わった。1040m地点では先行の9人パーティがテントを設営している最中だった。少しガスが出てきた。見通しの効かない雪庇の尾根を登って行った。手が冷たくなった。
- 棒立山への急登が始まる1200m地点が少し平坦になっていたので幕営地点とする事にした。サラサラとテントに当たる雪の音を聞きながら眠りについた。
- 翌朝、テント内の室温は-2℃だった。晴れだった。回りは霧氷のブナ森に変わっていた。テントに余分な荷物を置き、アイゼンを履いて出発した。
- 棒立山への登りは急だった。雪が降ったためにトレースは全くなくなっていた。雪は硬く、アイゼン、ピッケルを効かして登った。棒立山からは雪庇のある稜線になった。先を歩いていたI氏は雪庇側から戻ろうとしたときクレバスに落ちて腰まではまってしまった。タカマタギへの最後の登りも急で、ピッケルを使った。
- タカマタギ山頂は南側に少し下がると風が避けられて快適だった。真っ白な谷川連峰が美しかった。
- タカマタギからは広い尾根を1581mピークまで進んだ。1581mピークは風が無くて暖かだった。1581mピークからは雪庇の有る広い尾根を登って行った。少し潅木が有り、霧氷がきれいだった。
- 日白山山頂は少し風があった。西側の尾根を日白山に向かって登ってくる8人程のグループが見えた。
- 下りは、ほぼ往路を下山した。1581mピークは北側を巻いた。次第に雪がゆるんできて暑くなってきた。棒立山でアイゼンを外した。
- テント場付近の霧氷はすっかり融けて落ちていた。テントを回収し、ワカンを付けてのんびりと下山した。尾根の最後の部分は雪の無い所を避けて尾根右側の平坦地を通った。
- この山の人気は高いのか二日目だけで40人ほどとすれ違った。