- バスの乗客は一人だった。終点で降りて歩き始めた。快晴だった。やがてブヨがたくさん寄ってきた。体中に2-3cm間隔くらいでビッシリとへばりつかれてしまった。幸い、顔には日焼け留めを塗っているせいか まとわりつかれなかった。あまりのひどさに最初に通りかかった車に乗せてもらおうと手を振ったが、満席でだめだった。ようやく2台目の車に乗せてもらった。乗るなり車の中がブヨだらけになって恐縮した。ブヨがいなくなるまで5分くらい窓を開けて走らなければならなかった。
- 清岳荘前で登山届けを記入して出発。幸いこのあたりはブヨはいなかった。沢に沿った道で涼しくて快適だった。下二股手前で20代の男女5人組に追いついた。「早いですねぇ」と言われた。なぜそういわれたかしばらく分からなかったが、1台目の車の人たちだと気がついた。車に乗せてもらったことを言うと「ワープしたんですね」と言われた。
- 下二股からは沢沿いの旧道コースを通った。次々と滝が現れた。手ぬぐいを濡らして頭に巻き付けるとすずしくて快適だった。上二股で携帯を使って帰りのタクシーを予約した。
- 馬の背に近づくと花が増えてきた。馬の背からは羅臼岳が見えた。山頂直下はお花畑の横を通っていく道だった。蝶がたくさん飛んでいた。
- 山頂からは360°の展望だった。登山者は10人くらいだった。珍しく若い人が多かった。
- 山頂から馬の背まで蝶の舞う中を下った。途中のコブ付近ではセミがうるさかった。
- 上二股からは尾根沿いの新道コースを通った。途中の竜神の池はかなり下りそうなので行かなかった。
- 予定の5分前に清岳荘に着いた。待っていたタクシーに乗り込んだ。駅までの途中であちこちの畑一面に白い花が咲いていた。運転手に聞くとジャガイモの花とのことだった。