- 今回は4人のグループだった。良い天気だった。浜平(はまだいら)の登山口には車が2台停まっていた。うち1台には出発準備中の男性単独行者がいた。挨拶すると「ネットの記録には平日は誰もいないと書かれていたけれど、今日は人がいて驚いた」と言って、先に出発していった。
- 駐車場から少し下り、壊れかけた橋を渡ると沢を登る道になった。滑りやすかった。木橋を二つ渡ると堰堤に着いた。一休みした。堰堤を過ぎると沢横の斜面を横切って進む道になった。滑りやすい木橋を数ヶ所渡った。
- 二俣を過ぎると浅い谷の登りになり歩きやすくなった。木々が少し黄葉してきた。
- 尾根に出て左へ一登りすると、楢原からの登山道が合流する湯ノ沢ノ頭に着いた。光が差し少し明るくなった。予定より30分程遅れていた。
- 小さな峰をいくつか巻き、大きな岩の基部を巻いて進んだ。少し分かりにくい所が有った。次第に黄葉がきれいになってきた。しばらく進むと小屋跡に着いた。小屋は残骸だけになっていた。山頂まで行くと時間切れになりそうなので途中のヤツウチグラまでにすることを覚悟した。
- 小屋跡からは急登になった。周囲は紅葉のきれいな岩場だった。ロープや揺れる梯子を登ると祠の有る小ピークに着いた。ヤツウチグラにしては見晴が悪いので一人先行して登ってみることにした。
- 幸い10分程登ると社の建つヤツウチグラに着いた。360度の展望だった。3人のいる小ピークまで声が届いたので「こちらの方が眺めが良いよ。こちらにおいで。」と声をかけた。全員がそろった後、集合写真を撮り、しばし展望を楽しんだ。
- 今回は時間切れでヤツウチグラで引き返すことにした。帰りは全員そろって下った。梯子やロープを慎重に下った。下り途中で山頂から戻ってきた若い女性単独行者に追いつかれた。「初めて熊を見た。熊って真っ黒なんですね」と言っていた。女性はGPSを見ながら先に下っていった。
- 下りの沢沿いの道も苦労し、登山口には当初の予定より30分遅れで着いた。この日、山中で会ったのは3人だけだった。
- 山頂まで登ることができず、十分西上州の山の厳しさを味わった一日だった。車に乗り込み、道の駅に寄って、味噌、シイタケ、蜂蜜をお土産に買った。