- 標高1040m地点のヘアピンカーブの所に車を置き、舗装された林道を登り始めた。7-8分で「僧ヶ岳第三登山道入口」と標識の立つ登山口に着いた。鉄製の梯子を登るとすぐに尾根の登りになった。エゾハルゼミがうるさいくらいに鳴いていた。
- 少しガスのかかるブナの尾根道を登って行った。下りてきた単独行が「烏帽子尾根と通る人ばかりで、宇奈月尾根では今日初めて人に会った。」と言っていた。尾根の道は時々上り下りが有った。烏帽子尾根との合流点手前に小さな池が二つほど有った。モリアオガエルの卵が有った。木の上に付いて卵は形が崩れていて、池の中に泡がたくさん浮いていた。池の中をのぞくとオタマジャクシがいっぱいいた。
- 烏帽子尾根コースと合流すると木の背丈も低くなり展望も開けてきた。ところどころにニッコウキスゲが咲いていた。下山してくる登山者も多くなった。昔の鉱山道との分岐を過ぎると再び木が少し高くなって展望がなくなった。
- 前僧ヶ岳に着くと鞍部の先に僧ヶ岳が見えた。僧ヶ岳の左奥には駒ヶ岳が雲の中に見え隠れしていた。前僧ヶ岳から僧ヶ岳との鞍部にかけてはニッコウキスゲの群落が有った。まだつぼみがほとんどで2-3株咲いていただけだった。
- 小さな雪渓を過ぎると山頂に着いた。登山者が5人いた。展望板が有った。残念ながら周囲の山は雲の中だった。北側は前僧ヶ岳より下が雲海になっていた。夜行で来た疲れもありザックの上に横になって昼寝をした。
- 下りは鞍部から東面の旧鉱山道を通る迂回コースに入った。雪渓が有った。最初の雪渓は足跡もありトラバースして通過した。次の雪渓は小さいものの急だったので雪渓のないところまで下りてから登り返した。この上り下りではオオサクラソウやシラネアオイが咲いていた。雪渓の一番下では冷たい水が流れていたので喉を潤した。迂回コースの出口には入り込まないようロープが張られていた。
- 分岐からは烏帽子尾根コースを下山した。こちらのコースは登り返しが少なく意外に短時間で林道登山口に着いた。後は舗装された林道をゆっくり歩き車の所に戻った。