- 内船駅で電車を下り、踏切を渡って舗装路を登り始めた。内船寺の横を通り、しばらく登ったところに茶畑が有った。茶畑越しに篠井山や十枚山から七面山にかけての山々がきれいに見えた。
- 植林帯の中の車道をひたすら登っていくと佐野峠に着いた。正面には少し雲のかかった富士山が見えた。駐車場には、うっすらと雪が積もっていた。車が3台停まっていた。うち1台はちょうど山登りのしたくをしているところだった。駐車場の端には真新しいトイレが有った。駐車場横のあずまやで腰を下ろし、富士山を眺めながら一休みした。
- 峠からは山道になった。積雪は1cm位だった。しばらく気持ちの良い雑木林が続いた後、再び植林帯になった。
- 小さなコブを二つ三つ越えると木が刈られて展望の良い山頂に着いた。富士山や十枚山が見えた。富士山は積雪が少なく黒いところが目立っていた。南アルプスは植林が延びて木の間から少し見えるだけだった。広い山頂は北側にだけ雪が1cmほど積もっていた。登山者は18人ほどだった。
- 下山は南側の井出駅を目指した。暗い植林帯をしばらく下ると標高840m付近で伐採地に出た。切り株が有ったので腰を下ろして休んだ。日が暖かだった。伐採地から少し下ったところで林道と交差した。思親山登山口の標識が有った。雪を抱いた南アルプスが遠くに見えた。
- 山道と舗装した林道を交互に下っていくと八木沢集落に着いた。十字路で休んでいると、通りががった車の運転手に「どこに行くのか」と聞かれた。「井出駅だ」と答えると、「良かったら乗っていかないか。」と言われた。乗っていっても、結局、駅で待つ時間が長くなるだけなので、お礼を言って丁重に断った。
- 井出駅の踏切手前にはトイレと自動販売機が有った。暖かい紅茶を買って冷えた体を温めた。