- 初日は晴れだった。猿倉で登山届を出して出発した。白馬尻小屋までの登山道にはタマガワホトトギスやラショウモンカズラが咲いていた。
- 大雪渓は軽アイゼンを付けて登った。冷たい風が吹き、手が少しかじかんだ。雪渓上の中州で一休みした。雪渓の終点ではロープで岸の方に誘導されていた。
- 岩の縁を回り込み葱平の小尾根を登っていった。花が増えてきた。小雪渓の融けた後を登ると避難小屋前に着いた。一休みした。
- 避難小屋から一登りでお花畑に着いた。イワオウギやハクサンフウロ、クルマユリ、ミヤマキンポウゲが咲いていた。
- 白馬岳頂上宿舎のテント場は混雑していた。テントで一休みしてから空身で白馬岳山頂を往復した。山頂は霧がかかり良い展望は得られなかった。風が冷たかった。山頂からテントに戻る途中で天気が良くなり剱岳が見えた。テントは約90張りになっていた。
- 二日目は曇りだった。杓子岳への途中には花期を終えたウルップソウの株が多かった。クルマユリが岩陰に咲いていた。
- 杓子岳への登りになるとコマクサが咲いていた。登り途中でいったん霧になったが、すぐに晴れた。
- 杓子岳を下り巻道に合流すると白馬鑓ガ岳への登りになった。コマクサが咲いていた。やがて霧になった。白馬鑓ガ岳山頂は霧で展望は得られなかった。
- 時間に余裕があったので、分岐から天狗山荘まで行ってみることにした。分岐を過ぎると草地やハイマツが多くなった。登山者は少なくなった。雷鳥の親子がいた。天狗山荘への下りになると見頃のウルップソウやウサギギクが咲いていた。雪渓が残っていたが下を迂回して通ることができた。天狗山荘では一瞬霧が晴れて白馬鑓ガ岳が見えた。次々と登山者が不帰ノ剣から到着した。
- 天狗山荘から分岐へ戻る途中ではつがいの雷鳥を見た。分岐から大出原への下りではエゾシオガマやチングルマが咲いていた。鎖場と岩場を通り、白馬鑓温泉に着いた。テント場は混んでいた。テント場横の足湯に入ってくつろいだ。テントは最後には40張り位になった。
- 最終日も曇りだった。最初の雪渓を渡った先でキヌガサソウが咲いていた。杓子沢は時期によって渡る場所が異なるようで、この時期は雪渓上部の沢にかけられた仮の橋で渡った。小日向のコルへの登りではシモツケソウやオオバギボウシが咲いていた。小日向のコルからの下りではツリガネニンジンが咲いていた。途中でにわか雨が10分間ほど降り、レインウェアを着た。
- 猿倉でバスを待つうちに雨が本格的に降りだした。バスに小走りに駆け込んだ。