- 猿倉で登山届けを提出して歩き始めた。前回が12年前なので、道はすっかり忘れていた。観光客のカップルに「大雪渓はこちらですか?」と聞かれ「そうだと思いますよ」と今一歩頼りない返事をした。
- 白馬尻から見た大雪渓はひび割れていて、ゴーゴーと水が流れていた。しばらく脇の登山道を登って雪渓末端の標識があるところから雪渓に入った。今回は軽量化のため軽アイゼン無しにした。と言えば聞こえは良いが、実際は出がけに軽アイゼンを探したが見つからなかっただけだった。更に自宅を出発する際の暑さで長袖シャツも持ってくるのを忘れていた。そのおかげか、2泊3日のテント泊にもかかわらずザックの重さは18kg程度だった。
- 雪渓の登りは前後100mくらい間隔があいていた。数珠つなぎかと思っていたので少し拍子抜けした。お盆も後半になると、ピークは過ぎたと言った感があった。雪渓は上方に霧がかかっていた。暖かい空気と冷気が交互に来て眼鏡が曇り歩きにくかった。手が次第に冷たくなり、最後は手袋を付けた。
- 雪渓を登る時間は1時間ちょっと終わり、以降は秋道に変更されていた。崩れているところが有り、雪渓より歩きにくかった。
- 葱平からはお花畑の登りだった。クルマユリなどがちょうど見頃だった。前回はなかった小雪渓のトラバースが今回は有った。今年は、雪が多いようだった。
- 初日は村営宿舎のテント場に幕営した。テントの受付で何時から登り始めたから聞かれ「8時から」と答えると、「結構速いペースだね」と言われた。そう言われると悪い気はしなかった。
- まだ、時間が早いので山頂を往復した。宿舎の裏手ではウルップソウが満開だった。山頂はガスで展望が無かった。テントに戻り夕食を食べた。テント場は最終的には70-80張りになった。
- 翌朝、朝日岳への縦走開始。遠く富士山まで見える絶好の天気だった。白馬岳山頂で、いつもお世話になっている「山形こまくさの会」の一行8人にばったりと会って驚いた。三国境までご一緒した。三国境手前では、西側の斜面にコマクサがたくさん咲いていた。三国境で左に曲がり、雪倉岳へと向かった。