- 良い天気だった。バス停では他に2組ほど下車した。棒ノ折山へ登る様子だった。舗装路を登りダムを越えると白谷沢の入口だった。登山道に入り、右からの枝沢を見て岩を越えると入渓点だった。踏み跡を下って沢に下りた。
- 入渓準備をしていると上の登山道を数人の登山者が登って行った。手を振って挨拶した。沢に入るとすぐ小魚が素早く岩に隠れるのが見えた。最初冷たく感じた水もすぐに慣れた。思ったより寒くなかった。夏と違って、膝から上はなるべく濡れないようした。
- 沢は岩を登るところが多かった。横の登山道を時々登山者が登っていた。小滝を右に巻いて登ると藤懸ノ滝に着いた。右側の登山道を巻いた。登山道が沢と交差するところで一休みした。
- 後半に入ると、まず天狗滝が有った。左側の登山道を巻いた。やがて両岸が迫るゴルジュ(沢の狭まった場所)が有った。入口で行き詰まりロープを出して下りようとしていると、若い男性単独行が我々を興味深そうに見ていた。右側の鎖場を通ってゴルジュと白孔雀の滝を巻いた。
- 更に10分程沢を登って流れが緩くなったところで遡行を終了した。登山靴に履き替えていると、年配の男性単独行が登って来た。「沢ですか。自分も前はやったんですけど」と言いながら登って行った。
- 岩茸石まで登りベンチに座って昼食休憩にした。棒ノ折山山頂方面から次々登山者が下山して来た。
- 棒ノ折山へ向って登っていると、ゴルジュで我々を見ていた若い男性が下山して来た。「水量が多かったんですか」と聞かれたので「技術が無くて登れなかっただけです」と答えた。山頂近くまで登ると遡行終了点で会った年配の単独行が下山して来た。「上は暖かいですよ」と教えてくれた。
- 山頂は日が差し暖かだった。ベンチに座りススキを眺め、ワインとどら焼きを頂ながらくつろいだ。最初数人いた山頂も我々が出発したときは誰もいなくなり我々が最後だった。
- 下りは尾根コースを通った。木の根の多い植林帯の急坂だった。無事下山し、少し薄暗くなった頃に帰りのバスに乗り込んだ。
- 遡行と言うより登山の一部で沢を通った感じで、予想よりも歩きがいが有って楽しめた。飯能駅まで出て打ち上げをした。