- 出水駅のタクシー運転手は目的地が最初分からず事務所に無線で確認してから出発した。
- 登尾バス停前でタクシーを下りた。行く手の紫尾山は雲の中だった。今にも降り出しそうな天気の中を歩き出した。
- 車道を登っていくと、やがて一の滝に着いた。あずまやが有ったので腰を下ろして休んだ。更に車道を登っていくと、ふれあいの森に着いた。駐車場の先、上方に千尋(せんぴろ)の滝が見えた。
- ふれあいの滝からは未舗装の道になり、やがて登山口に着いた。遊歩道を進んでいくと道が右下に続いていたので行ってみた。千尋の滝の下部に出た。道は更に下に続いていたが、荒れて廃道になっている様子だった。分岐に戻り、先に進むと千尋の滝にかかる橋に出た。橋を渡ったところにベンチが有ったので滝を見ながら休んだ。
- 再び登っていくと滝の落口に着いた。落ち際まで行かないようロープが張られていた。落ち口の向こうに先程のふれあいの森が見下ろせた。
- 苔むした木の階段を登っていくと、やがて稜線(定段出合)に出た。定段出合からは常緑の自然林だった。昼なお暗く、深山の雰囲気がした。びっしりと苔の生えた倒木の上に、夜の間に降ったのだろうか、うっすらと雪が積もっていた。
- いったん林道に出て、更に登っていくとコンクリートで作られた上宮神社に着いた。この付近にはブナの木が生えていた。更に5分ほど進むと「森の巨樹・巨木百選に選ばれたアカガシまで100m」の標識があったので行ってみた。苔のたくさん付いたアカガシの巨木が生えていた。
- 車道に出て、ところどころ凍結した舗装道を登っていくとアンテナの林立する山頂に着いた。霧で視界は50m足らずだった。アンテナの先端がかろうじて見えただけだった。
- 一番下のアンテナの横から下りの山道に入った。踏み跡がはっきりしない、ほとんど使われていない様子の道だった。赤テープを頼りに下ったが、尾根が広い上に倒木もあり、磁石を使いながら下った。
- 遊歩道に出てから石橋観音に向かった。石橋観音の手前で道が大きく崩落しており、正しい道かと一瞬疑った。石橋観音は大きな石が橋のように沢をまたいでいるところだった。石橋観音からは荒れた林道を登尾に向かって下った。