- 前日は、北沢峠で幕営した。日曜の晩とあってテントは7張りだけだった。夜間、雨が何度か降った。
- 朝、雨は降っていなかったので予定通り出発した。大平荘付近は、あまり地面は濡れていなかったので、峠の西側は雨があまり降らなかったようだった。
- 大平荘からの登りではメボソムシクイが鳴き、少し黄葉が始まっていた。薮沢を登るうちに雨が降り出した。レインウェアを着た。振り返ると甲斐駒や鋸岳が見えた。
- 馬ノ背ヒュッテの軒下で雨宿りをしながら休んだ。ベンチには夜の間に降った雪が少し残っていた。
- 馬ノ背の登りでは雪をうっすらと付けた山頂がよく見えた。ナナカマドの紅葉がきれいだった。
- 仙丈小屋では自炊小屋で雨宿りしながら休んだ。雨宿りしている間に付近はガスで包まれてしまった。
- ガスの中を山頂へと登った。たまにガスが晴れると仙丈小屋が見えた。山頂に着いたときはガスで展望は無かった。山頂には誰もいなかった。
- 小仙丈への下りでは少し岩場が有った。時々晴れて仙丈ヶ岳のカールがきれいに見えた。ウラシマツツジの紅葉がきれいだった。
- 小仙丈からの下りで雷鳥を3羽見た。腹のところが少し白くなり冬支度を始めている様子だった。近づいてもあまり逃げようとしなかった。五合目からはシラビソの森になった。二合目からはテント場への近道を下った。
- ずっと小降りだった雨は北沢峠に着いたときは本降りになっていた。テントは1張りだけになっていた。たたんだテントはずっしりと重たかった。この日は山頂までの間で10人ほどとすれ違ったが、下りでは誰とも会わなかった。