- 赤池でバスを下り、精進湖畔の車道を歩き始めた。湖は少し氷っていた。ボートがところどころに浮かんでいて釣りをしていた。登山口のある精進集落には車組の二人がすでに到着して待っていた。今回は新年会を兼ねた山行で参加者は全員で7名だった。
- 林道の登りはやがて山道になった。回りの木々は氷りついて真っ白になっていた。雨が氷ったもの(雨氷)で氷のなかに枝が有った。氷の重みで登山道に垂れ下がった枝を時々かき分けながら登った。氷ごと枝が折れそうだった。積雪は1-2cmだった。
- 女坂峠に登るまでに足の早い単独行に抜かれた。女坂峠には標識が有った。時々ぱらぱらと氷が木の枝から落ちてきた。曇り空で富士山は雲の中だった。
- 女坂峠からは登り下りのある稜線歩きになった。枝から落ちた氷も混ざる雪の道を歩いて行った。下りになるところでは足が滑りやすかった。回りの木をつかみながら下った。木の幹も氷った雨水がついてつるつるだった。二人組みとすれ違った。軽アイゼンをつけていた。登り坂でもすべるようなったのでアイゼンを持ってきた人はつけることにした。私は不覚にもアイゼンを持ってこなかったのでそのまま注意しながら登った。
- 山頂は真っ白な樹林に覆われていた。富士山方面だけ木が少し刈られている様子だったが、雲で何も見えなかった。シートを敷き昼食にした。寒さで震えながらワインを飲んだ。
- 「アイゼンを持ってきたけれど使わない」と言う人がいたので、下りでは念のため片足だけ使わせてもらうことにした。おかげで安心して歩くことができた。精進峠までの間で氷りついた枝の間から精進湖が見えた。精進峠からしばらく下ると地面がやわらかくなったのでアイゼンを外した。結果的には下りのルートの方が氷った箇所は少なく歩きやすかった。
- 車道まで下りたところは、ちょうど車組が車を駐車したところだった。解散する前に、横の喫茶店でコーヒーで体を温めながら打ち上げをした。
- 車組と別れ車道を赤池のバス停まで歩いた。湖の氷は行きよりも少し溶けたようだった。
- 新宿まで出て打ち上げをして電車組も解散した。