- 上齋原集落近くの林道を車で登り、舗装終了地点の登山口に車を置いて登り始めた。小雨が降っていた。
- 最初に広場を通った後、林道跡の登りになった。右側に沢が流れていた。「水場」標識で小休止した。更に緩い登り坂の林道跡を登って行った。ミズナラの森の色づき始めた黄葉を楽しみながら登った。霧雨が降り木から落ちる雫の音が盛んに聞こえていた。標高900mの平坦地で小休止した。
- 標高900mからは急坂になった。ロープも付いていた。急坂が終わり潅木帯から草原になると山頂に着いた。大きな岩が積み重なっていた。古い石仏が2体有った。眺めが良く周囲の紅葉した山々が見えた。南峰への稜線がきれいに見えた。紅葉はもう数日で盛りになりそうだった。雨はほとんどやんでいた。「来て良かったね」と言いながら南峰にも行ってみることにした。
- 山頂からの下り始めは岩場になっていて思いの外苦労した。途中の鞍部にナデシコが一輪だけ咲いていた。南峰に着いて振り返ると、いっそう迫力を増した岩だらけの山頂が見えた。南峰先の三角点峰付近まで進んだ。
- 小休止していると、みるみる雲が上がってきた。寒くなってきたのでレインウェアの下にシャツを重ね着した。雨も本降りになってきた。今まで見えていた周囲の山々は白く霞んでしまった。早々に往路を下山する事にした。
- 山頂からの急坂の下りは滑りやすかった。ロープの張られた箇所は慎重に下った。標高900mの平坦地まで来ると、ようやく楽な下りになった。
- 登山口に着い時は、服はずぶ濡れだった。着替えもせずに車に乗り込み、山麓の道の駅に向かった。道の駅で乾いた服に着替えて、ようやく落ち着く事ができた。この日、山中では誰にも会わなかった。