- 北大路で地下鉄からバスに乗り換えるとき少し迷ってしまった。バスターミナルから出るのは市バスのみで京都バスは通りに出なければならなかったのだ。バスターミナルから出たとき方角が分からず磁石を出して確認した。バス停に着く直前に向かいからバスがやって来て、何とか予定のバスに間に合った。バスは途中でこれから配達する新聞を乗せただけで、結局他の乗客は最後まで乗らなかった。
- 終点の岩屋橋でバスを降り、薄暗い中を歩き始めた。岩屋不動の手前で犬を連れた女性とすれ違った。「桟敷ガ岳は右に入る」と教えてもらった。車道終点の岩屋不動には宿泊施設があり、「境内、山門内は修験場につき撮影できません」との立て札が有った。駐車場手前から右に入り山道に入った。
- 沢沿いの杉植林の登りだった。途中の二股付近から雑木林になり雰囲気がよくなった。薬師峠には高さ80cm位の地蔵が六体有った。峠の北側は杉植林になっていた。風が少し冷たかった。
- 薬師峠からの道は照葉樹に落葉樹の混ざる自然林が続いていた。少し稜線の左手を巻き気味に道は付けれれていた。岩茸山との分岐には、岩茸山まで20分、岩茸山の巻き道終了地点まで15分との標識が有った。岩茸山に行ってみることにした。登山道は今までよりはっきりしなくなった。少し急だった。登るに従い照葉樹が増えてきた。
- 岩茸山は樹林に囲まれ展望は無かった。山頂標識が三つほど有った。
- 岩茸山から少し下ると巻いてきた道と出会った。次の反射板の設置されたピークを巻くあたりは登山道が少し不明瞭になっていた。テープに従って歩いた。
- 次第に坂がゆるくなってくると2箇所ほど東側の展望の良い場所が有った。日が差して暖かだった。山頂手前には送電鉄塔が有り東西の眺めが良かった。風が強く長居はできなかった。
- 山頂は自然林に覆われていた。北東方面の展望が得られ、少し雪の付いた峰床山が見えた。少し湿った落ち葉の上にシートを敷いて昼食を食べた。風が時折吹きつけ、日が陰ると少し寒かった。
- 下りはまっすぐ祖父谷へ向かった。最初は落ち葉の氷る急坂だった。やがて植林の伐採地になり道が消えてしまった。伐採された木の枝を乗り越えながら下に見えている林道へ下った。最後は林道をのんびりと下り岩屋橋のバス停へ戻った。
- 岩屋橋バス停近くの店は休みだった。仕方なくベンチに座って山行記録を整理しながらバスを待った。結局この日は山中では誰にも会わなかった。