- 根原のバス停ではもう一人登山者が下車した。13時代のバスに乗りたいとの事で、足早に行ってしまった。私の方はゆっくり歩いていたら、自然歩道分岐までの間で二人組に抜かされてしまった。雑木林はすっかり葉を落としていた。
- 端足(はした)峠までは杉植林の登りだった。笹が多くなって来ると峠に着いた。本栖湖が見えた。富士山頂は雲の中だった。
- 端足峠から少し登り下りを繰り返した後、急な笹原の登りになった。アセビの木が少しあった。直登する階段の道は廃道になっていて、横にジグザグに斜面を登る新しい道が付けられていた。南アルプスの北岳が白く見えた。
- 笹原はいったんブナ林になった。割と太いブナも有った。山頂近くなると再び笹原になった。登るにつれて悪沢岳から最後は聖岳まで見えて来た。
- 山頂は広くて平坦だった。風が強く吹いていた。20人ほど登山者がいた。最初、雲の中だった富士山も、時々雲が切れて顔を出し始めた。笹の陰で風を避けて昼食をとった。携帯でメールを出していたら手がかじかんでしまった。
- 下りは笹原だった。急になるとジグザグに道が切られていた。雲が少なくなって来て、富士山が見えている時間も長くなって来た。急坂がいったん終わりったところにあずまやが有った。そばには格子で囲まれた祠が有り、中に石仏が有った。あずまやの先で笹原は終わっていた。
- あずまやからの下りで、次々に若い人たちが登ってきた。50人以上いただろうか。聞いてみたら山頂で幕営して日の出を見るとのことだった。この時期は、富士山頂から日が登るダイヤモンド富士が見られるらしかった。「天気が心配なんですが、前から決めていた日程なので・・」と言っていた。少し登り返したピークにはベンチが有った。富士山がよく見えた。反対側にはカラマツの間に本栖湖が見えた。
- 平坦になり「本栖湖」の標識に従って進むと湖岸の車道に出た。本栖湖を見ながらのんびり歩いて行くと、やがて本栖湖バス停に着いた。相変わらず風が吹いて、バス停で少し待つ間にも体が冷え込んだ。