- 甲府駅でI氏と合流し、車で入渓地点の石楠花橋へ向かった。柳沢峠を越える頃に晴れから曇り空に変わった。
- 竜喰谷出合の少し先にある石楠花橋を渡ったところに車を置いた。ハーネスと渓流シューズを付けて出発した。沢への下り口には先行者のものと思われる車が1台あった。沢に下り、一之瀬川を少しさかのぼると右手から竜喰谷が流れ込んでいた。
- 遡行を始めるとすぐ、5mの滝が現れた。左岸を登った。少し登ると今度はチョックストーンのある滝壷の大きい3mの滝が有った。右岸の縁を簡単に登れた。
- しばらくところどころにナメの有る河原を登って行った。河原の岩の上には先行者の足跡が時々有った。やがて幅広8mの精錬場ノ滝に着いた。ここは急なので右岸の巻道を行く事にした。ロープを結んだ。巻道は途中まで地面がやわらかで不安定だった。一区切りしたところで確保してI氏に登ってきてもらった。後半はI氏に先に行ってもらい、無事、滝の上の河原に下り立った。
- 次の釜の有る3mの滝は、釜をへつりながら通過した。ナメを登って行くと、やがて下駄小屋ノ滝12mが有った。再びロープを結んだ。右岸の縁を途中まで登り、上部は少し水流の近くを登った。中間点に残置支点があったのでカラビナを使ってロープを通した。最後は半ば水流に足を突っ込みながら滝の上に着いた。滝の落ち口近くには支点がなかったので少し奥の岩に支点を取ってからI氏に登ってきてもらった。難所を通過したので一休みした。
- 次の10mの滝は勾配が緩いので簡単に登った。しばらく進むと階段状の滝8mが有った。水流脇を簡単に登ると、すぐに曲り滝10mが有った。ここは登る事ができないので右岸を高巻する事にした。ロープを結び、I氏に先に登ってもらった。すぐに緩くなったのでロープを結んだまま同時に歩いて進んだ。河原への下り口が少し急だった。更にナメを進んで登って行くと2:3の二俣があり一休みした。
- 次の4mの滝は簡単に越えた。二つ目の4m滝は全体に水流が有るためカメラの防水をしっかりしてからシャワークライムをした。三つめの4mの滝は一見容易そうだったが、つるつるの岩に行き詰まりI氏にシュリンゲを使って引っ張り上げてもらった。次の2mの滝を越えると、やがて3:1の二俣が有り一休みした。ここから先は難しいところは無さそうなのでザックにロープをしまった。
- チョックストーンのある滝を二つ登ると、流れはゆるやかになった。最後は川底に白い砂が多くなり、大常木林道(作業道)の丸木橋に着いた。橋のたもとで登山靴に履き替えた。
- 大常木林道を歩き始めるとすぐに雨が降って来た。レインウェアを着た。道は等高線に沿って同じ標高に付けられていた。途中で左下に向かう山道を見送り、更に進むと将監小屋からの山道に合流した。軽トラックなら通行可能な幅広の山道を三之瀬へ下山した。三之瀬に着いた時は小降りになっていた。車道を車のところまで戻った。沢への下り口のところの車はなくなっていた。