- 岩尾別から舗装路を岩尾別温泉に歩いた。シカを数頭見かけた。「熊が出るのでキャンプ禁止」の看板が随所にあった。岩尾別温泉の木下小屋で宿泊した。露天風呂が気持ちよかった。
- 翌朝、曇り空の中を出発した。登山道は良く整備されていて歩きやすかった。弥三吉水で水筒を満タンにした。ところどころでイチヤクソウが咲いていた。小雨が降ってきたためザックカバーを付けた。
- 大沢には雪渓が残っていた。ミソザザイが鳴いていた。チングルマやエゾコザクラが咲いていた。
- 羅臼平に荷物を置いて羅臼岳を往復した。山頂はガスがかかっていたが、やがて晴れて硫黄山などが見えてきた。体が冷え切るまで頂上でねばった。
- 天気は急速に回復し三ツ峰への登りは暑いくらいだった。三ツ峰のキャンプ地には水が流れていた。
- 次のサシルイ岳への登りも暑かった。ニッコウキスゲ(エゾカンゾウ)がたくさん咲いていた。オッカバケ岳との鞍部手前には雪渓があり、エゾコザクラ、チングルマ、ニッコウキスゲ、エゾツツジが咲いていた。
- 二ツ池キャンプ地のテントは全部で3張りだった。ニッコウキスゲが満開で別天地のような雰囲気だった。湿地帯ではワタスゲがたくさん咲いていた。「天の池」ほとりでは、チングルマやミネズオウが咲いていた。テント場から3分ほど戻ったところに雪渓が残っていたので水場として利用した。
- 翌朝、硫黄山へ向け出発した。ハイマツ帯を登っていくと南岳に着いた。国後島がよく見えた。
- 知円別平は一面のチングルマの穂だった。知円別岳への登りはじめではハイオトギリが咲いていた。
- 知円別岳の肩付近ではコマクサが咲いていた。ここからは岩場の道だった。岩を縫うようにして歩いた。第2前衛峰へは急登だった。チングルマやアオノツガザクラが咲いていた。
- 硫黄山への最後の登りはルートが分かりにくかった。上り下りとも慎重に歩いた。
- 硫黄山から登山口への下りは岩だらけの所が多く暑かった。ついにダウンして木陰で横になって休んだ。帰りのバスのエアコンで生き返った。(斜里の宿で「網走で37℃を記録した」と聞いて驚いた。)
- 自然センターでバスを乗り換えると、車掌が「このバスが岩尾別温泉から戻ってくるときに熊を2頭見た」と言った。初日に歩いたところなので肝を冷やした。