- 行きのバスはユーチューブの撮影隊4人も乗っていて満員だった。撮影隊の出演者3人が「バスに乗るのも良いね」などとカメラに向かって話していた。途中の「瀬音の湯」で大部分の乗客が降りた。終点手前の「大岳鍾乳洞入口」で我々と撮影隊が下りると、バスは無人になって走り去って行った。撮影隊に引き続いて舗装された林道を登り始めた。
- 大岳鍾乳洞まで登ると、ちょうど撮影隊が撮影の準備をしているところだった。キャンプ場などを見ながら更に林道終点まで登った。
- 林道終点で沢歩きの準備をしていると軽自動車がやってきてスニーカーを履いた65歳くらいの男性が下りてきた。大滝の場所を聞かれたので、「歩いて10分位だろう」と教えてあげた。登山道に入っていった男性は、すぐに戻って来た。事情を聞くと「道に水がかぶっていたので途中で戻って来た」との返事だった。
- 林道終点のすぐ先の橋の所から大滝沢の遡行を開始した。水量が多く、水が泡立って水深が分かりにくかった。深い場所は、そろりそろりと進んだ。最深で股下くらいの深さがあった。ふくらはぎ位の水深の所でも水圧がかなり強かった。時々沢に沿った登山道が近づいてきた。登山道を登りたくなるのをがまんして沢を登った。
- しばらく沢を登ると横の登山道を70歳位の男性単独行が下りてきた。挨拶しようとすると我々を変人と思ったのか、目をそらして我々を無視し、そのまま下って行ってしまった。
- 大滝の水量も多かった。つらいだけの沢登りなので大滝で遡行を中止することにした。滝のしぶきがかからないところまで登り、登山靴に履き替えた。
- 大滝からの沢沿いの道は苔がきれいだった。所々靴底を濡らす程度の枝沢を渡った。沢横の岩を抱え込みながら横向に通るところも有った。標高840m地点で沢を離れると急斜面の登りになった。栗のイガが多く落ちていた。
- 馬頭刈尾根に出たところで一休みし、バス時刻を確認した。予定より1本早いバスに間に合いそうなので少し急ぎ足で下る事にした。下り始めでは二日前の台風のせいか緑の葉が多く落ちていた。
- 白倉集落手前で斜面が2-3m崩れたところが有った。崩れたばかりらしく、ぬかるんでいた。土に足がくるぶしまで沈み、靴が泥だらけになってしまった。集落外れのお墓の水道を借りて靴を洗ってからバスに乗り込んだ。