- 三川台からは、熊よけの鈴を鳴らしながら歩いた。
- ガスが出てきて展望は得られなくなった。両側はハイマツや笹で、たまに、ゴゼンタチバナやリンネソウが咲いているだけだった。ツリガネ山を越えた鞍部では、疲れも出てきて、来るんじゃなかったと後悔した。通る人は少なく、2パーティとすれ違っただけだった。1668m峰の手前には、エゾツガザクラの群落があった。
- 双子池の鞍部を過ぎて少し登ると双子池キャンプ指定地に着いた。雪解けの水が流れていた。エゾコザクラが咲き、今までの単調さから比べると別天地だった。夕方になりオプタテシケ山から単独行が下りてきた。結局、この日のテントは2張りだけだった。
- 翌朝はオプタテシケ山への急登で始まった。お花畑が続いていた。下部はエゾコザクラとチングルマが、中腹ではウサギギクとエゾツツジが、上部ではイワヒゲが多かった。ニセピークを過ぎると左手にチングルマとエゾヒメクワガタの咲くお花畑が広がっていた。
- ニセピークから一登りで山頂に着いた。まだ誰もいなかった。十勝連峰がよく見えた。休んでいるうちに美瑛富士避難小屋から登山者が3人登ってきた。
- ベベツ岳への登り返しで、女子大生と思われる4人組とすれ違った。まだ、縦走の始めで元気なせいか、にぎやかにおしゃべりをしながら通り過ぎていった。この日会った唯一の縦走者だった。
- 石垣山からの下り、ナキウサギの鳴き声が身近で聞こえた。5mくらい先にいた。カメラをかまえる暇もなく、すぐに岩陰に隠れてしまった。
- 美瑛富士避難小屋手前のお花畑はエゾコザクラやミヤマキンバイが咲き乱れ、とてもきれいだった。避難小屋前に荷物を置いて引き返して再度眺めたほどだった。石垣山からはナキウサギの声がこだまして、まさに別天地だった。
- 白金温泉でバスを待つ間、一浴した。