- 白倉(しらくら)は霧雨だった。大岳山に向かう6人組のガイド氏は参加者に「午後にはやむと思います」と言っていた。そうだと良いなと思いながら6人組に続いて出発した。
- 最初のコンクリートの階段脇にはヒガンバナが咲いていた。いったん車道に出て、集落の外れで「大岳山」の標識に導かれて登山道に入った。
- 鳥居を見て更に登ると迂回してきた車道と出合った。脇には「二丁目」と掘られた石柱が立っていた。更に5分ほど登った所には小さなあずまやが有った。
- 雨は降り続き次第に霧も濃くなってきた。登山道脇の何丁目かを示す石柱は大岳山に向けて次第に数字が大きくなっていった。大岳山から下ってきた男女二人のトレイルランナーが「ぬかるみが多いですよ」と教えてくれた。
- 山奥を感じさせるアオバトの鳴き声を聞き、足元のヒキガエルに驚きながら登って行くと馬頭刈尾根に出た。左手には傾いた「廿六丁目」の石柱が有った。
- 馬頭刈尾根を大岳山とは反対側に進むと、大滝からの道が左手から合流した。更に進むとベンチが有った。濡れたベンチには座る気になれなかった。次第に岩が多くなって来た。
- 最後に一登りすると大怒田山山頂だった。あずまやの軒下に入って生き返った。「富士見台」の標識も有り富士山の方角だけ木が刈られていた。寒いのでレインウェアの下に長袖シャツを着た。展望は無く、霧に霞む周囲の木々をぼんやりと眺めて過ごした。
- 昼食後は岩の多い稜線をつづら岩の基部まで進んでから天狗滝への下山道に入った。
- 急坂が終わると綾滝に着いた。水量が多く轟音を立てながら滝が落ちていた。綾滝からは増水した沢水に靴を約5cm浸け、所によっては四つん這いになりながら2回ほど徒渉した。
- 分岐の標識に導かれて進むと天狗滝だった。水量が多く迫力があった。天狗滝の下を手を使って徒渉すると小天狗滝だった。小天狗滝の下の徒渉は倒木に手をかけながら渡った。
- 舗装された林道に出て雨の中を下って行くと、約20名の白装束を着た若者が登って来た。女性から「こんにちは」と元気よく挨拶されたので「滝を浴びるのですか。滑りやすいので気をつけてくださいね」と伝えた。ここで修行する団体に会うとは思わなかった。
- 千足から払沢の滝入口まで歩き、屋根の下で濡れた服を着替えてようやく落ち着いた。
