- 西丹沢自然教室で登山届けを出した。係の人に「大室山山頂から3分ほど北側に行ってみると、ふかふかの雪を味わえる。」と進められた。車道を用木沢出合まで歩き、スパッツを付けて山道に入った。
- 用木沢出合から少し登ると見覚えのある鉄製の橋が有った。橋を渡り沢沿いの道を登っていくと、いったん広い河原に出た。雪が数cm積もっていた。登りが急になると、雪はほとんど無くなってしまった。犬越路への最後の登りになると笹が出てきた。笹の日陰になるせいか登山道には踏み固められた雪が残っていた。
- 犬越路での足跡の感じでは、この日は檜洞丸方面に登った人はおらず、すべて大室山方面に登っている様子だった。道志方面の道は通行止めになっていた。犬越路からの登りは、しばらく地面が出たり、雪面になったりした。標高1221mのコブ付近からは雪面が続くようなったので軽アイゼンを付けた。ブナとミズナラの混じる尾根の登りだった。時々西側が開け、富士山の裾野が見えた。残念ながら山頂部は雲の中だった。下りの登山者4人程とすれ違った。
- 山頂が近づくと、ところどころに霧氷を付けた木が有った。最初、雲の中だった蛭ガ岳山頂部も見えてきた。稜線に出たところから右に5分ほど登ると大室山の山頂に着いた。誰もいなかった。20cmの積雪だった。雪の上に出ている木の板の上に腰を下ろし、おにぎりを食べた。昼食後、道志側に数分下ってみた。足跡の無いふかふかの雪だった。ただし積雪が20cmなのですぐ足が地面に着く感じだった。
- 稜線を加入道山へと向かった。大室山への登りと違ってトレースも少し少な目だった。大室山からの下り始めには木道が有った。
- 加入道山は樹林に囲まれていた。山頂直下には避難小屋が有った。ベンチが有り座って休んだ。雪道の縦走で疲れたせいか足が少しつりそうになった。誰もいない山頂は静かだった。鳥のさえずりが少し聞こえた。時折、富士山の方角から演習場の大砲の音が聞こえてきた。
- 加入道山からは時間の余裕が無くなったので急ぎ足で下った。白石の滝でアイゼンを外した。白石の滝からの下りでは堰堤が多かった。ポットのお湯を飲み干してしまったので、沢の水で喉をうるおした。
- 西丹沢自然教室に戻り、バスに乗り込んだ時は少し暗くなりかけていた。日帰りの割には疲れたため、バスに座るとすぐに眠くなり、うたた寝をしてしまった。