- 上信電鉄の千平(せんだいら)駅から車道を歩き始めた。暖かな日だった。最初は農村地帯で横はネギ畑だった。周囲の雑木林には所々にカラスウリが赤く実っていた。
- やがて沢沿いの植林帯の登りになり登山口に着いた。登山口からは杉植林の中の登山道になった。林床の潅木は紅葉がきれいだった。登っていくと神社が有った。「鍬柄嶽阿夫利大神」と書かれていた。
- しばらく登ると、鍬柄岳への取付点に着いた。暑いのでシャツ1枚になった。取付点からは鎖の岩場になった。木々の紅葉がきれいだった。
- 緊張しながら鎖場を登って行くと鍬柄岳山頂に着いた。360度の展望で周囲の山々の紅葉がきれいだった。そよ風が吹いていた。
- 鍬柄岳の取付点へ戻り大桁山への近道の山道に入った。鍬柄岳の基部を巻く道でカエデやミズナラの紅葉がきれいだった。やがて尾根になり大桁山への登りになった。周囲は植林で林床のカエデの紅葉がきれいだった。
- 「関東ふれあいの道」に出ると階段の登りになった。変形十字路を過ぎたところで若い短髪の女性とすれ違った。この日出会った唯一の登山者だった。大桁山山頂直下は急な階段の登りだった。右手には広葉樹が有り紅葉がきれいだった。
- 大桁山山頂は左半分が植林、右半分がミズナラなどの森で黄葉がきれいだった。ベンチが5つほど有り広々としていた。妙義山が端の方に見えていた。コーヒーを飲みながらゆっくりと休んだ。
- 大桁山からは反対側の虻田(あぶた)バス停へ向かった。下って行くとミズナラの森になった。日が差して黄葉がいっそう鮮やかだった。やがて林道に出た。まだ赤や黄色が残っている落ちたばかりの落ち葉を踏みながら林道を下った。
- 林道をのんびり下って行くと、採石場跡の向かいに着いた。林道が2mほどの深さでえぐられていた。いったん崩れた底に下りてから登り返した。更に林道を下って行くと左横の斜面が土砂崩れを起こしていて、植林された杉が何本も倒れて林道をふさいでいた。最近崩れた様子で、倒木の間の地面は泥でぬかるんでいた。倒木を乗り越えながら進んで行くうちに靴が泥だらけになった。
- ようやく歩きやすくなると虻田集落が見えてきた。集落に出る手前で沢に下りて靴を洗った。
- 最後に少し苦労したものの、この日は紅葉を楽しみながらの楽しい山登りができた。バスで下仁田駅に出、駅前でお土産の下仁田ネギを購入してから電車に乗り込んだ。