- 前日、斜里の街中には雪は無かった。夜中に雪が降り、朝はうっすらと1-2cmの雪が積もっていた。
- ウトロ側の登山口にあたるオケペク川林道は除雪されていなかった。林道入口先の橋の手前に土木用広場が有り、入口に駐車した。スキーを担いで少し戻り、林道入口でスキーを付けた。新雪が10cmくらい積もっていた。雪の降りしきる中、ほぼ標高0mから登り始めた。
- 林道には鹿の足跡がたくさん有った。尾根の取り付き付近は林道がゆるくカーブしていた。油断しているうちに取り付きを通り過ぎてしまい、5分程ロスした。尾根の最初の部分はブッシュが出ていた。
- 252mの鉄塔ピークは送電線沿いに木が刈られていた。鉄塔正面のヤブは高密度なので、最初左のウトロ側の切り開きを少し下ってから尾根を回り込んだ。濃い薮を回り込んでいくと、いつの間にか今度は右側の斜里側の切り開きに出てしまった。最初から斜里側の切り開きに進めば良かったとがっかりした。
- 341mピークまでゆるい尾根を登って行った。341mから319mの鞍部まではゆるい下りでシールを付けたまま進んだ。319mからは再びゆるい登りになった。標高400mの丘の先はシラカバの林になっていた。更に進んでいくと針葉樹と広葉樹の混ざる森になった。標高500m付近は急な登りだった。
- 次第に針葉樹の樹高が低くなっていった。標高740mで木は無くなり森林限界に着いた。ゆるい木立の無い斜面が続いていた。雪は降り続いていた。視界は200m以上有り風は無かった。せっかくなので、もう1ピッチ進み、下りのスキーを楽しむことにした。
- 雪原はハイマツの上に雪が積もっていてでこぼこしていた。ハイマツのブッシュを避けながら登って行った。やがてハイマツは無くなり急な登りになった。深い雪の斜面をジグザグに登って行った。
- 標高950mまで登ったところで天候回復も望めないので引き返すことにした。シールを外して新雪を下り始めた。ゆるくなってからはハイマツのブッシュを避けながら下った。森林限界までは、わずか10分だった。
- 林間に入ると新雪が10-20cm積もっていた。パウダースノーを蹴散らしながら滑った。319mの鞍部からは341mピークの右側を巻いた。スキーの底に新雪がくっつきやすくてスキーが滑らずに苦労した。スキーを前に滑らせるのに力を使い、普段とは違う場所に靴ずれができてしまった。林道に降りるところは雪が少なかったのでスキーを脱いで下った。
- 海を見ながら最後の林道を滑り、林道入口から国道横の旧道をスキーを履いたまま進んで車の所に戻った。