- 武生の町を歩いて郊外に出ると正面に鬼ヶ岳が見えた。鬼ヶ岳が近づくにつれて、回りの田んぼには雪が多くなってきた。
- 「JA越前たけふ」のカントリーエレベータの北側に登山口が有った。7-8台の車が駐車してあった。水場が有った。イノシシのネットの扉を開閉して山道を登り始めた。
- 植林帯を通るとすぐに尾根の取り付きになった。尾根の道には雪が有り、しっかりとトレースが付いていた。ところどころ岩の出ているところも有った。少し勾配がゆるくなったところが小鬼展望台でベンチが有った。ベンチは雪で濡れていた。武生の町が見えた。
- 雪が次第に多くなってくると坂の途中に大鬼展望台が有った。ベンチは乾いていたので座って休んだ。メモを書いていたら下ってきた人に「スケッチをしているのですか」と質問された。 雪の平野に小山が島のように浮かび、絵のような眺めだった。
- 白鬼展望台を通過して更に登って行くと山頂に着いた。山頂周辺は10-15cmの積雪だった。朝、晴れていた空も、曇が多くなってきた。展望台からは日本海が見えた。隣りには小学校の教室以上の広さもある大きな避難小屋が有った。中には全国の「鬼」の付く山の写真が飾られていた。ノートを見ると毎日登ってきている人がいるらしかった。 温度計が設置されていた。室温は3~4℃を示していた。
- 下りは東側の尾根を通って下山することにした。数人の足跡しかなく、トレースの感じからすると登りの道より通る人は少ない様子だった。
- 樹林帯の道だった。鞍部付近はミズナラや照葉樹の森だった。鞍部から登り返し、ピークを過ぎて下って行くと、標高260m付近に尾根の平坦部が有った。樹林の間からは鬼ヶ岳の山頂部が見えた。天気は下り坂だった。高度計を見ると気圧も低くなったらしく登り始めより60mほど高い方向に標高がずれていた。
- 最後に少し急なところを下るとカントリーエレベータの南側に出た。こちら側の駐車場にも車が数台駐車されていた。イノシシの柵を通り、駐車場を回り込んで出発点の登山口に戻った。結局この日は20人位の登山者と出会った。