- 最終民家を過ぎたところで舗装路が終わり林道になった。林道は少し狭かったので、車で進むのをやめてバックし、最終民家の手前の広場に駐車した。
- 曇り空だった。林道の周囲は植林帯だった。林道が狭かったのは最初の所だけで、後は15分ほど歩いた登山口の広場まで車で入れそうだった。
- 登山口広場からは林道跡を沢沿いに進んだ。やがて左手の尾根への登り口を示す標識が有った。標識に導かれ山道に入った。ロープのつけられた急坂だった。坂が緩くなったところで尾根上の小鞍部に着いた。一休みした。
- 小鞍部で右に曲がり、尾根を登り始めた。最初は少し倒木が多かった。倒木がなくなり歩きやすくなると、新緑のきれいな道になった。少し草木が登山道にかぶり気味だった。昨日の雨のしずくが葉っぱにたくさん付いていてズボンが濡れてしまった。地形図の標高238m地点が少し高くなっていて、小休止した。周囲はアカマツの古木が多かった。
- 尾根は緩い登りが続いた。登るに従い霧が出てきた。主稜線が近付くと尾根の左斜面を進む道になった。少し道が崩れているところが有った。
- 主稜線鞍部に出たところは反対側が植林帯になっていた。霧が濃くなってきた。右に曲がり主稜線を登り始めた。植林はすぐに終わり、松の多い森になった。急坂が2回ほど有った。ロープが取り付けられていた。二つほど峰を越えると山頂への最後の登りになった。周囲が明るくなり始め霧が晴れてきた。
- 山頂に着いた時は青空が出て日差しが差していた。小さな祠が二つと山頂標識が有った。あたりには松の木が多かった。海の方は霧で覆われていた。足元にはキジムシロが少し咲いていた。シートを広げ昼食にした。
- 昼食後、一つ先の峰まで行ってみた。何もなく、木におおわれて展望もなかったのですぐに引き返した。戻る途中、山頂周辺にはワラビが多い事に気がついた。
- 帰りは往路を忠実に戻った。下り始めると再び曇り空になった。新緑を楽しみながら尾根を下った。ツツドリが盛んに鳴いていた。
- この日、山中では誰にも会わなかった。