- 田沢湖駅に着くと雨が降っていた。駅前のバス待合所は人が多くて入りきれなかった。外で待たざるを得ないかと思っているうちにバスが来て、あまり濡れなくて済んだ。40人近い乗客だった。
- 乗客は途中の田沢湖などで次第に下りていき、終点の乳頭温泉では7-8人になった。土砂降りの雨だった。バス待合室で雨宿りをしながら腹ごしらえをした。やがて小降りになったので出発した。
- 孫六温泉までは林道歩きだった。木々は少し紅葉していた。孫六温泉からは本格的な登山道になった。ところどころ木道のあるブナ林の登りだった。こんな日は誰も登っていないだろうと思っていたら夫婦の登山者が下りてきた。田代平に近づくと、登山道は水が流れ沢のようになった。
- 田代平に出ると木道になった。草紅葉がきれいだった。避難小屋は約10人の先客だった。予定では乳頭山を往復するつもりだったが本降りの雨が続くので中止した。
- 二日目、星空だったので空身で乳頭山を往復することにした。懐中電灯が不要になるころ、今度はガスが出てきた。山頂に着いたときは展望は無かった。前回(92年)登ったときに見た覚えのある展望板が有ったが、位置が少し変わっているような気がした。最近、山頂部が崩れたとの話を聞いていたので、展望板の位置も多分動かされたのだろう。崖の縁には入り込まないようにロープが張られていた。天気は良くなるとの予報だったため山頂でガスが晴れるまで待つことにした。寒いのでフリースを着、帽子をかぶって待った。30分ほどでガスが晴れて来て秋田駒が見えた。反対側のガスも取れ思いの外きれいな紅葉を見ることができた。帰りは、日が差してきれいになった紅葉を見ながら下った。
- 小屋は他の登山者の出発した後で静まり返っていた。荷物を回収して大白森へ向かった。田代平の草紅葉は日が差して一層きれいだった。何枚も写真を撮った。湿原が終わるとブナの森になった。少し黄葉していた。ブナの森は小白森の手前まで続いていた。