- 中部天竜駅からタクシーに乗ろうと思ったら、水窪から呼ばなければならないとの事だった。やむなく1時間後の鈍行で大嵐(おおぞれ)駅まで行き、駅から歩いて登山口に向かった。予定よりだいぶ遅れたので急ぎ足だった。途中で雨が降り出し、登るのを中止しようかと思った。幸い登山口に着いたときは雨はやんでいた。
- 登山口からのコースタイムは約5時間なので、下りでは暗くなることを予想し、懐中電灯をチェックしてから歩き出した。いつもより早めのペースで登った。杉植林の下の潅木が黄葉してきれいだった。いったん植林が終わったところにベンチが有ったので一休みした。この付近は黄葉がきれいだった。
- ベンチを過ぎると再び植林帯になった。登山道の左側は広葉樹林帯の事が多かった。1065m峰までの登りの途中で鹿を見た。更に夫婦とすれ違った。「だいぶ先にあと一人登っている」との事だった。
- 1065m峰から山頂までの間は紅葉がちょうど見頃だった。下りになると、今回、新調した靴が硬くて歩きにくかった。木靴を履いているような気がした。ニセピークを何度も通り、ようやく山頂に着いた。
- 山頂からは北側の展望が良かった。残念ながら、この山より高い山は山頂部が雲の中だった。更に暗い雲におおわれ、今にも雨が降り出しそうな空模様だった。
- 下りは北側の尾根を通る最短コースを選んだ。1065m峰への分岐点を過ぎた斜面のトラバース道では紅葉がきれいだった。やがて植林帯になった。夕闇も迫り暗かった。中沢に出ると何回か桟道を歩いた。濡れていて滑りやすかった。最後は落ち葉の敷きつめられた林道を下り、何とか暗くなる前に無事登山口に着く事ができた。結局、最初に会った夫婦以外の登山者には会わなかった。
- 水銀灯が100mおきに立つ車道を駅へと向かった。豊橋に戻るまで夕食にありつけないかと思っていたら、途中の集落で首尾良くパンとビールを買い込む事ができた。軽く腹ごしらえしてから飯田線の鈍行に乗り込んだ。