- タクシーを下りた早出川ダムは紅葉の盛りだった。木のチップの敷きつめられたダムサイトの道を10分ほど歩くと山道に入った。だらだらとした登り坂を標高差80mほど登ると崖っぷちの紅葉のきれいな道になった。すれ違った単独行は「この景色を見に来た」と言っていた。
- 金ヶ滝の徒渉点の手前で単独行とすれ違った。徒渉点へは、ロープの付いた滑りやすい下りだった。徒渉点の水量は石伝いに2-3cmだった。徒渉点の先は急な登りで梯子も据え付けられていた。
- 尾根に出た所が駒ノ神だった。単独行が下りてきた。「水場の水は出ている」と教えてもらった。駒ノ神からは、松の混ざる紅葉のきれいな尾根が続いていた。単独行とすれ違った。結局この日出会った登山者は4人だった。
- 尾根が広くなり裸地が広がったところがトコヤと呼ばれる地点だった。脇を水が流れていた。テントの補修用パイプを使って水を汲んだ。ここで幕営のつもりだったが、翌日の天気予報が雨だったので、もう少し進むことにした。
- 黄葉のきれいなブナ林を登って行った。ブナ林が終わると展望が開けてきた。前方にガンガのピークがそびえていた。ガンガへの登りになると少し雨が降ってきた。
- ガンガは見晴らしの良い場所で小さなテントなら晴れそうな平坦地が有った。先が少し岩場になっていたので、天気の崩れないうちに登った方が良いと考え、もう少し進むことにした。
- 薄暗くて色も分からなくなったころ山頂に着いた。少し凹凸が有ったので、1-2分戻った樹林の中にテントを張った。
- 夜間は雨が降ったりやんだりしていた。翌朝、食事後に雨がやんだので山頂に行ってみた。展望がよく、御神楽岳が良く見えた。三脚を取りにテントに戻り記念撮影をした。山頂出発時には雨が降り出したのでレインウェアを着た。
- 少し下ると左へ日倉山方面へ分ける道が有った。通行止めになっていた。小沢を数本渡った。登ったり下ったりで容易に標高が下がらなかった。大池は草の紅葉がきれいだった。雨が降ったりやんだりしていたのでレインウェアを着たり脱いだりした。細いブナの森や潅木帯は、下るに従い黄葉がきれいになってきた。
- 人分鞍部で雨は本降りになった。人分山まで登った後、再び下りになった。付近は紅葉がきれいだった。標高350mの平坦地の手前にカジカ沢清水と書かれた標識が有った。自然の森登山口には屋根の付いた休憩所が有り、一休みした。車道を下り、谷沢川向バス停の休憩所で濡れたシャツを着替えた。結局二日目は登山者に会わなかった。
- バスの乗客は一人だった。高速バスの乗り換え場所を行過ぎてから「高速バスに乗りたい」旨を運転手に伝えたら親切にもUターンして戻ってくれた。