- 天城峠バス停からは小さな谷沿い登りだった。途中で鹿の親子がいた。天城にも鹿がいたかと驚いた。天城峠にはポストがあり、ガイドマップ置き場になっていた。まだ、シーズンにならないせいかマップは品切れだった。天城峠から八丁池方面は「道が崩落して通行止め」の表示が有った。
- 天城峠から二本杉峠付近までは、ほとんど平坦な道だった。高度計では10mと上下していなかった。二本杉峠のすぐ先で登山道をこちらに向かってくるタヌキに出会い、びっくりした。
- 三蓋(みかさ)山への登りになるとブナが増えだした。キツツキが木をたたく音が聞こえた。平坦な三蓋山山頂は一面のブナの原生林におおわれていた。時間が有ればゆっくり昼寝でもして行きたい雰囲気だった。三角点が縦走路から20-30m左手に入ったところに見えた。
- つげ峠から猫越岳にかけてはアセビの木が多かった。まだつぼみが多かったが、咲いているところでは、青空に白い小さな花が映えてきれいだった。。猫越峠付近は道が平坦で、歩くよりもマウンテンバイクで通過したいくらいだった。そんなことを考えていたらマウンテンバイクの人が本当にやって来た。挨拶を交わして追い抜いていった。
- 樹林に囲まれた猫越岳を通過し、すぐ先の火口湖のほとりで休んだ。ガイドブックの写真よりも水量が多く、池のふちでは杭の根元が水没していた。火口湖の先の展望台からは北側が一望できた。
- 仁科峠の手前からは一転して笹原の中の道になった。展望が良く、風が心地良かった。予定では、仁科峠でタクシーを呼んで山行を終えるつもりだったが、時間に余裕があるので、そのまま船原峠まで行くことにした。
- 魂の山手前までまでは草原を上下する道だった。振り返ると天城山がうっすらと見えた。魂の山まで来ると再びアセビが多くなった。
- 土肥峠付近からは杉植林になった。隣に車道は走っていて時折車の通る音がした。小さな起伏を上下するところが多く、次第に一日の疲れが出てきた。棚場山からは夕日をバックに土肥を出港する汽船が見えた。
- 船原峠から大曲茶屋へ下るころは、すっかり薄暗くなっていた。バスの時間を間違えていたせいで、大曲茶屋で1時間の待ち時間があった。茶屋で夕食を食べた。
- 長い距離の充実した山行と言いたいが、正直、かなり疲れ、仁科峠でやめておけば良かったと思った。この山行中、山中で出会ったのは3人だけだった。