- 木地口でバスを降り、交通量の多い国道を歩き始めた。良い天気だった。暑いので途中でフリースを脱いだ。国道から分かれる水ヶ峠トンネルの手前で一休みした。トンネルを紹介する案内板が有り、トンネル開通が平成11年1月であることが書かれていた。休んでいる間にこれから進む林道へ軽トラックが1台入っていった。
- 舗装された林道を歩き始めた。周囲は杉植林や照葉樹の森だった。静かな道だった。途中に「木漏れ日の滝」が有った。水ヶ峠への登山口が有り、車が3台駐車してあった。少し先へ進んだ楢原山への竜岡木地登山口には先ほどの軽トラックが停まっていた。
- 林道から少し下り「木漏れ日橋」を渡って「四国の道」の標識のある山道を登り始めた。最初は階段の急登だった。杉植林に囲まれた道だった。やがて尾根を一直線に登る道になった。地面には杉の枝が多く落ちていた。花崗岩の道で少しざらざらと崩れやすい所が有った。寒くなってきたので途中でウールの帽子をかぶった。道脇には地蔵が所々に有った。三角点の所にも有った。
- 三角点からは緩い登りになった。稜線まで残り標高差100m位の所から左斜面を横切って進む道になった。日影には少し雪が残っていた。稜線に出たところには舗装された林道が上がって来ていた。少し林道を進んだところに車が1台停まっていた。
- 林道はすぐ終わり、山道に入った。落葉樹林の森だった。雪がうっすらと積もっていた。足跡が有った。少し登ると「登山道(1)」と「登山道(2)」に分かれていた。道の良さそうな(2)を通ることにした。割と広い道だった。木の間から展望が得られるところが有った。今治市街と来島海峡が見えた。二つの登山道が再度合流すると小さな祠が有り「水神社・牛神様」との標識が有った。続いて初代子持杉と二代目子持杉が有った。初代子持杉は枯れていた。
- 山頂には小さな神社、経塚発掘跡と書かれた石碑、石のベンチなどが有った。ベンチには雪が積もっていて冷たそうなので石碑の裏の地面の乾いたところにシートを敷いて昼食休憩にした。樹林に囲まれていて展望は無かった。
- 下りは子持杉の所から上木地登山口へ向かう道に入った。こちらには足跡は無かった。すぐに雪は無くなった。落ち葉と枯れ枝で歩きやすい道だった。時々「四国の道」と書かれた標識が有った。15分程下ると植林になった。
- 登山口からは川沿いの舗装された車道を歩いた。軽トラック1台に抜かされた。時々ログハウスが有った。川はきれいだった。取水口を過ぎると水がほとんど無くなってしまった。鈍川温泉の手前に森林館が有り入口の案内には週三日開館することが書かれていた。中には番人が一人いて、我々が入っていくと少し驚いた様子だった。番人に鈍川温泉で風呂に入れるところを確認した。
- 鈍川温泉先の立ち寄り湯(せせらぎ交流館)で一浴してからバスに乗り込んだ。この日は登山者には会わなかった。