- 今回は4人のパーティーだった。「なべくら高原森の家」のセンターハウスでコーヒーを飲んでからクロスカントリースキーを借りた。宿の前でスキーを付けて出発しようとしていると、「ツアーの下見で花立山に登った」と言う3人組が下山して来た。
- 最初は緩い林道の登りだった。雪原に出ると高曇りで展望が良かった。苗場山も見えた。標高600mまで登り少し滑る練習をした後、更に標高650mまで登った。帰りはゆっくり滑りながら下った。
- 林道入口まで下ると山から下りてきた30人程のスノーシューの団体と会った。外国人の団体だった。インターナショナルスクールのツアーで雪の上でテントを張っているとの事だった。
- 翌日は霧の中を花立山に向った。標高680mの橋の手前まで登って一休みした。前日の下見の人達のトレースは橋を渡って先へ進んでいた。予定の尾根とは違うところを登っているのでトレースを外れる事にした。予定の尾根へのトラバース途中で深さ5m位の沢が有り、緩い場所を探して渡った。
- 尾根取付から尾根を登り始めた。最初、尾根が広く方角が分かりにくかった。コンパスで方角を合わせた。急坂が終わり緩くなると尾根が明瞭になってきた。木々には霧氷がついていた。クリスマスツリーのような霧氷を楽しみながら登った。
- 県境稜線の小ピークまで登ると意外にも山頂との間は雪庇ができていて尖った雪の稜線になっていた。ためらう3人を留守番に残して山頂へ1人向う事にした。ストックを逆さまに持ち、雪に差しながら進んだ。15mも進むと穏やかな稜線になった。
- 山頂には前日のトレースが反対側から登ってきていた。3人が待つ小ピークへ大声で「山頂に着いた」事を知らせた。やがて霧が晴れて日が当たり始めた。霧氷がバラバラと音を立てて落ち始めた。東西に続く県境稜線がきれいに見えてきた。
- 小ピークへの戻りはバラバラ落ちる霧氷を体に受けながら歩いた。4人合流後は登ってきた尾根を下った。晴れてきて景色が良くなり、雪も柔らかくなって快適に下った。下りはあっという間だった。
- 尾根取付からは最短距離で雪原を下った。青空が広がり気持ちが良かった。最後は少し遠回りをして森の中を経由し、池を眺めてから宿に戻った。
- 宿に戻ったときは、まだ帰りまで1時間程余裕があったのでコーヒーを飲んでゆっくりした。今回は予想より厳しくも楽しめた山だった。